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2000.3.2
 
 


フラッシュ・メモリの戦い…

 フラッシュ・メモリーは需要が急拡大しており、今後大型市場に成長すると予想される。

 JEIDAが発表したPCカードの平成11年度上半期国内出荷実績によれば、パソコン用PCMCIA規格メモリーカードも携帯小型製品用スモール・メモリーカードも急成長のようだ。
 といっても、パソコン用PCMCIA規格のフラッシュカードは低価格化で金額では対前年比で115%。
 一方、スモール・メモリーカードはデジタル・カメラに大量に使われたため急増し、数量で255%、金額で213%となった。

 PC用カードはフラッシュATAがサンディスク.の規格で統一されており、日本企業のOEM製品もあるようだから、利用にほとんど問題が無い。

 ところが、スモール・メモリーカードの方は以下のように、とんでもない規格乱立状態である。
 ・コンパクトフラッシュ(サンディスク)
 ・スマートメディア(東芝)
 ・マルチメディアカード(サンディスク+シーメンス)
 ・メモリースティック(ソニー)
 ・ミニチュアカード(インテル)
 ・スモールPCカード(松下)
 ・メディア・スティック(NexFlash Technologies, Inc)

 ところが、さらに、新たな規格が登場する。これを見て、立腹する人もでてきた。
 ・セキュア・マルチメディアカード(日立、三洋)
 ・マジックゲート メモリースティック(ソニー)
 ・SDメモリーカード(松下電器産業、東芝、サンディスク)

 単に携帯用機器の記録メディアというだけなら、「規格乱立競争は社会的には無駄だから止めて欲しい」との主張は当然だ。
 ところが、メーカー側の発言は、「市場が決める」方というもの。一見、利用者を無視しているように見える。

 しかし、この発言には一理ある。この新しい3つのメディアはCDやDVDとは全く意味が違うからだ。メモリーにはデータだけでなく、コードも入るため、将来の技術体系構想が係わってくる。極めて重要な問題なのである。
 例えば、マジックゲート メモリースティックの場合は、メモリーと携帯機器、メモリーとパソコン、パソコンと送信側のサーバーという統合された著作権保護の仕組みを提起している。すべての仕組みが、このメモリーから出発する。
 他のカードは、個体認証である。ネットワーク利用には別途保護システムが必要になる。こちらは、暗号化や電子透かしといった動いている技術の利用が不可欠だ。
 この手の技術は、一端規格が決まると、変更は困難だ。将来を決める重要規格である。まずい方法を選べば、最終的にデメリットを被るのはユーザー自身だから、どの仕組みが優れているか、現時点で明確な判定が難しい以上「市場にまかせよ」は正しい判断とはいえまいか。
 なんといっても、問題は、2000年に入っても、著作権保護技術をどう組み込むかが決まっていないことにある。フラッシュ・メモリが先行して、この問題を提起したのである。


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