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2000.3.2
 
 


半導体技術のロードマップの意義…

 1999年11月にITRSの結果が発表になった。(米国SIAホームページで公開)国際的な活動を始めた前年度をアップデートしたものだ。米国内だけでなく、欧州、日本、韓国、台湾からも知恵を入れ、これから15年間の半導体の技術シナリオをまとめたものである。技術の視点でニーズを示すと共に、どのような対応が可能かを明示したものである。
 機能、インテグレーション、コンパクト化、スピード、パワー、コストという観点で半導体のこれからの動きを予測している。
 例えば、これからはMCU、RAM、ROM、ゲート、アナログ、DSPを1チップに搭載され、半導体のシステム化が進むとしているし、DRAMのデザイン・ルールも具体的な数値で予測した。
  ・1999年-180nm
  ・2001年-150nm
  ・2005年-100nm
  ・2011年- 50nm
  ・2014年- 35nm
 当然のことだが、様々な企業の力が統合されないと、半導体産業の進歩はない。従って、ITRSのような方法で、大きな流れを決め、そのなかで各企業が切磋卓磨していく仕組みが稼動し始めたことは画期的といえよう。リーダー企業は情報操作に注力し、追いつこうとする企業はトップの動きを探るために徹底的な情報収集活動をすると構図が、ようやく変わりつつある。
 呉越同舟とはいえ、グローバルに産業界が技術のロードマップを示すことができれば、装置メーカー、材料メーカー、ソフトウエア開発企業といった周辺の企業も、この将来予測に対応して研究開発を進めていける。この仕組みが上手く機能すれば、進歩のスピードは加速されることになろう。
 80年代の日本での半導体研究組合で大きな成果を生むことができたのも、ニーズを明確にしたからと見られている。個別企業からの要求に対応しなくても、装置メーカーは的確な目標に向かって研究開発を進めることができたからだ。こうした教訓を生かした、グローバル規模の仕組みが動きつつあるといえよう。


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