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2004.4.25 |
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卵子だけでのマウス誕生の技術基盤…2004年4月22日、「卵子だけでのマウス誕生に成功…東農大チーム」とのショッキングな見出しが踊った。これは、読売Online の記事見出しである。(1) テレビも新聞も同じようなタイトルが多い。 (日本の報道は情報の出所を記述しないものが多く、元ネタははっきりしない。記者会見をした様子が報道されないから、おそらく「Nature」(2)だと思われる。) 海外でも、ついに哺乳類で卵子だけの生殖が実演したということで、ニュースに登場している。 生殖にオスは不用になった。しかも、生まれるのはメスばかりだから、将来は女だけの社会になる。男はこれからどうするべきか考えた方がよい、との冗談まで生まれている。 もっとも、日本の報道では冗談は許されないらしく、冷凍精液で行われる牛の種付け方法が変わるかもしれない、といった真面目なコメントばかりである。 出産した6匹のうち、1匹しか残らなかったというから、実用化の壁は高そうだが、素晴らしい成果である。 しかし、なんとなく報道トーンが気になった。 いかにも、日本の動物バイオの力量凄し、といった印象を与えたからである。 確かに、バイオ領域でも、畜産バイオだけは、かねてから日本は世界の先頭を走っている。決して、間違った印象を与えた訳ではない。 ところが、韓国での報道を見ると、トーンが違う。(3) この成果は、河野教授が率いる「韓日共同研究チーム」とされる。 日本の報道では、流れない情報が記載されている。 ソウル国立大学のSeo Jeong-Sun教授とそのバイオベンチャー企業Macrogen(4)(韓国のCelera と騒がれた企業である。)が寄与したというのである。 確かに一理ある。 クローンマウスの幹細胞に関する河野教授らの論文(5)でも、日本の政府機関だけでなくMacrogen からも、研究費補助は受けているとされているからだ。 要するにMacrogen は、高性能DNAチップ解析を担当したのである。この解析結果に基づいて、オスの染色体と同じ役割を果たす部分を確定した訳である。 ビジネス界が注目するのは、こちらの技術である。遺伝子解析技術が格段に進歩した可能性があるからだ。少なくとも、多量のデータを効率的に収集できるチップ作成のノウハウを確立したことは間違いあるまい。そうなると、ヒトの治療への応用が近づくことになる。 確かに、これだけのことができるのであるから、Macrogen は「World's Best」(6)と言えそうである。 --- 参照 --- (1) http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040422it01.htm (2) http://www.nature.com/nsu/040419/040419-8.html (3) http://english.chosun.com/w21data/html/news/200404/200404220032.html (4) http://www.macrogen.com/english/index.html (5) http://www.macrogen.com/english/news/news_e20040311.html (6) http://english.chosun.com/w21data/html/news/200404/200404220041.html ゲノムの時代の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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