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デジタルメディアの進展 その7
バーチャル・ワークは「夢」ではない。
2000年10月、デザイン系ソフトのリーダーであるAdobeがクリエイティブ系プロを対象としたWork @Adobe Studioを開設すると発表した。(Adobeの代表的ソフト名: Adobe Photoshop, Adobe Acrobat, Adobe Illustrator, Adobe InDesign, Adobe FrameMaker, Adobe Premiere, Adobe After Effects, Adobe LiveMotion, Adobe GoLive)
先端的な仕組みの試行ではなく、事業として本格的に進めるようだ。ATG、HP、Interwoven、Nokia、RealNetworksといった関連分野の技術リーダーと協力しながら、パブリッシングのネットワーク化に注力する体制を敷いた。(http://www.adobe.com/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200010/20001031netvision.html)
実現すれば、加入者はウエブ上でバーチャルにデザイン・ワークができるようになる。様々なパーツや材料等を利用できるのは勿論だが、セキュリティ保証の下でファイルが共有できるから、チームでの製作が簡単にできるようになる。チームのマネジメント、複数のプロジェクトの進行管理といったツールも用意されるという。従来からのAdobeの出版・デザイン関連のソフトを活用できるシステムのようだ。
デザイナー達は、自分達のための専用インフラを用意しなくとも、ネットワーク上でチーム作業ができるようになる。しかも、投資時期を誤り、遅れたシステムでいつまでも苦労することもなくなる。ウエブ上で常時先端技術が利用できるからだ。
このコミュニティが立ちあがれば、ワークスタイルも一挙に変わり始める。斬新なデザインや新技法を産み出すことができれば、ウエブを通じて、関心を持つ顧客をすぐに見つけることができる。デザイナーが不足したら、ウエブ上でリクルートできる。組織的な壁が意味をもたなくなる。
マッキントッシュの登場でデザイナーの下働きがパソコンとAdobeのソフトにとって変わった。インターネットの普及により、仕事の範囲が広がると共にファイル送付で業務をこなせるようになった。そして、ついにバーチャル業務化が始まったのである。予想されていたバーチャル社会は、もはや「夢」ではなく、現実なのである。
しかも、デジタルデータというのは、規格を整備すれば、様々な媒体へ同時に利用できる。本からゲームまで、業界の垣根を乗り越えて、デザインワークが統合されていく可能性は高い。
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