
2001年に入りアジア経済が急速に減速した。米国景気の不振が原因である。しかし、95年から2000年に渡り、98年の一時的な「危機」を脱した点を見れば、実物経済の力は強いと見るべきだろう。
(右図:出典ADB)
この原動力は明らかにIT産業である。今やNIES・ASEAN・中国は世界のIT機器の製造工場化している。産業規模も大きく育ち、今や日本の輸出額を超えた。ASEAN進出の日本企業も中国から部品調達を始めており、構造的に発展の好循環ができあがっている。NIESが域内のIT産業を牽引し始めたのである。
携帯電話やインターネット利用者を見ても、NIES各国は日本以上の普及率と思われる。パソコン普及率でも、シンガポールや韓国は過半を越えたと推定されている。NIESは、ITに傾注することで経済発展を実現する方針を、貫徹している。
今や、日本はNIESの後追い状態といえよう。