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インテルの世界が続くのか
Linux Networxの躍進
2003.6.26
2003年6月時点のスーパーコンピュータ・トップ500の第3位に、Linux Networxのクラスター型がランクインした。(順位は年2回更新される。http://www.top500.org/list/2003/06/)
1位はNECのべクトル型で、高価で特別仕様タイプといえる。2位はHewlett-Packardのαサーバを用いたものである。従って、Linux Networxのクラスター型は、Intelプロセッサー(2304個)の最高速記録になる。これと同じ「Xeon 2.4 GHz」プロセッサーを用いた、IBMのXシリーズ・クラスター(1920個)は6位だから、安価なLinuxハコものを用いたクラスター型の力を見せつける結果になったといえよう。
2002年末には、すでにLinuxクラスターが1割程度ランクに入ったが、全体でみれば、相変わらずスパコンは特別なシステムの方が優位という印象が強かった。Intelプロセッサーのクラスター型が第3位に踊り出たことで、イメージは逆転し、IntelプロセッサーのLinuxクラスターが最良との見方が広がることになりそうだ。
Hewlett-Packardの動きは、こうなると予見していたといえる。
同社は、サーバ用プロセッサをすべてIntelに変えることを決めている。そして、2002年末にはLinux Networxと提携関係を結んだ。Linux NetworxはHewlett-Packardのサーバを使っているようだし、Hewlett-PackardはLinux Networxのソフト「Clusterworx」に魅力を感じているから、俗に言うWin-Winの関係が成立するようだ。
Hewlett-Packardは2003年6月23日のニュースリリースで、トップ500に159ものエントリーを果たしたことを誇っており、Intelプロセッサー・クラスター型への奔流は、誰の目にも見えるようになってきた。
(http://www.hp.com/hpinfo/newsroom/press/2003/030623b.html)
この動きを見ていると、米国での動きが速いのに驚かされる。
Linux NetworxがAlta Technologyによって、Linuxクラスター専業として設立されたのが2000年だが、初の製品化は1997年だ。
歴史を誇る大企業と名門専業が取り仕切ってきた市場に、独自の技術をベースに、明確なビジョンとで参入を実現した訳だ。米国には、このようなスタートアップ企業を支える産業界が存在しているのである。(http://www.linuxnetworx.com/company/)
といっても、スーパーコンピュータの主用顧客は国研だから、こうした主張をステレオタイプと感じるかもしれない。
それなら、ハイテク業界の関心の程度を見るとよい。高度で膨大なデータ処理が必要なバイオ領域ならわかり易いだろう。
例えば、Bio-IT World Magazineは、2003年の「Spring Bio-ITWorld Conference & Expo」での「Best of Show(ITインフラ部門)」にLinux Networxをノミネートしている。
ちなみに、選定されたのは、グリッド、ブレードサーバー、クラスターという、正に興味が集中する先端領域である。そのクラスターがLinux Networxなのだ。
・AvakiのGrid
・IBMのeServer BladeCenter
・Linux NetworxのEvolocity Life Science Cluster
(http://www.bio-itworld.com/marketing/releases/031903_release2207.html)
トップ500の第3位とは関係なく、Linux NetworxはIT分野のリーダーとして注目を浴びている。
クラスター化への期待が高まったお蔭で、OSは大きく変わりそうだが、Intelプロセッサへの集中はさらに進むことになる。
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