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2009.1.29 |
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COBOLとFortran…
「COBOLは現役バリバリ」だそうである。300億円,3万人月強を投入したシステムにCOBOLを選択した損保会社の担当責任者の話。(1)もちろん、メインフレーム体制維持である。う〜む。 巷では、遺物と言われたりする言語だが。 そう見なされる理由は単純で、COBOL-メインフレームのメインテナンスコストが桁違いに嵩むからだ。 この場合も、COBOLにしなければならない特別な要件があった訳ではなさそうで、プログラム資産を利用できるなど、一般的な評価の結果の決定のようだ。 日本企業の面目躍如といったところ。 と言うのは、COBOLを止めれば、たちどころに高齢化しているCOBOL人材の処遇問題が持ち上がるのは歴然としているからだ。 続行すれば、この問題は回避できるが、COBOL職人を社内で育てるしかなくなる。柔軟性は無くなり、コストはますます嵩むことになる。だが、そちらの道の方が安心ということ。 営業用はCOBOL、科学技術計算用はFortranと決まっていた古き時代の感覚が、日本には今もって生き続けているかのようだ。 と言っても、Fortranの方は残って当然だと思う。 “オブジェクト指向”の流れと言ったところで、構造計算にそんな概念を持ち込む必然性はないだろうし。それに、フーリエ変換のような厄介な計算を含む、ライブラリーを一からつくりかえるのは大仕事だろう。 だいたい、配列計算のような、いかにも科学しか使わない領域で、Fortranを凌駕する要求に応えたいなら、専用の特殊プログラム言語の方が余程便利である。それに、FORTRAN自体が、機械語にした時に高速処理できるように作ったコンパイラーだから、そう簡単に能力を超えることはできないと思われる。 COBOLとは全く違う立場にあると言ってよい。 そんなこともあり、未だにFORTRAN77も健在だという。基本はFortran90/95らしいが。さらに、2003、2008と進歩しているようだ。 過去の資産、特にサブルーチンが使えるから、さらなる改良が進んでいるということだろう。 理屈から言えば、他人にわかり易いC/C++言語に代替されてしかるべきだと思うが、純粋科学計算ならそのままの方が使い易いから、結局のところ並存が続き、最終的には融合していくのだろう。 ところで、随分昔の話だが、パソコンでも動くということで、MS-Fortranが騒がれたことがあった。ただ、確実に市場はあるとはいえ、市場規模はいかにも小さそうで、ビジネス的には魅力が薄そうだった。それを物語るように、この事業は他社に売却され、最終的にIntelに流れ着いたようだ。 こんなことを書くと、廃れ行くプログラム言語イメージを与えてしまうかも知れぬが、実態は逆かも。 それこそ、超安価な、スタンドアローンのデスクトップ型クラスターパソコンが登場してもおかしくないからだ。 こうなると、ワークステーションや端末が無くても、個人が計算できるようになる。今迄の溜め込んだFortranプログラムで、皆、一斉に様々な計算を始めることだろう。プログラムを書けない職人も、コンピュータシュミレーションを始めるようになるかも。 そんな時代を作りだそうという企業はでてこないものだろうか。 --- 参照 --- (1) 井上英明: “[XDev]「COBOLは現役バリバリ」,東京海上日動がシステム全面再構築でCOBOLを選んだワケ” 日経コンピュータ [2008/09/06] http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080906/314277/ (イラスト) (C) clipart.jp http://www.clipart.jp/index.html インターネットのインパクト の目次へ>>> トップ頁へ>>> |
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