---インターネットのインパクト その2

            情報提供ルートの一本化と利用者の積極的参加で産業構造が揺らぎ始める。

 第2の変化は利用者側でおこる。今迄は受身だった利用者が、能動型に変化する。提供される情報が広がり、自分の要求に合わせたサービスが受けられるようになるからだ。発信すればする程快適な生活を実現できることになる。利用者は情報提供者の役割も担う。

 第3に、情報提供者と利用者のこうした変化が進む過程で、同時に、媒介者が大きく変化する。

 今までは、音楽(CD)、音声(電話)、映像(放送)、データ(コンピュータのライン)というようにそれぞれが全く別の媒介者だった。これがデジタル化で同一線上に並ぶ。すべてを、場所を選ばずに同時に送れるようになる。実用上では、まだまだ時間はかかるが、可能なところから少しづつ動き始めている。音楽のインターネット配信が典型だ。まだ送信容量が小さいので、家庭直結の意義は小さいが、CD不用時代はもう見えて来た。映像は、これよりさらに遅れるが、通信キャパシティの2桁上昇時代が来るから、「夢」の話ではない。媒介者はこれからは、個別の媒介ルートを開発するのではなく、データを送る共通ルートを安価に提供するようになる。例えば、企業内専用線も不用になってくる。共用ルート上でバーチャルの専用線も構築できるからだ。

 こうしたインフラに合わせて、情報提供側も利用者側も動く。個別のルート毎の対応商品やサービスはいずれ消滅する。社会全体として重複していた無駄なものが次々と消え去る運命にある。無料放送も将来の存在は定かでない。企業の広告費という莫大な資源が投入されているから無料な訳だが、このコストは企業の製品コストに含まれている。広告不用という結論がでれば、一挙に消滅する。このようなことが起きるから革命なのである。共通インフラに合わせた商品・サービス提供の時代になるのだ。



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