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「情報革命」神話の見方 その2
21世紀の「産業革命」も、新しい富裕層を生み出すと予想される。
「産業革命」は薔薇色とは限らない。今の米国流の動きが時代を牽引するなら、競争で勝ち残った者だけが富む熾烈な社会になろう。多数の人々には優しくない社会が到来する可能性が高い。時代の潮流を的確に読み、技術でリーダーシップを発揮する少数の勝者が、経済を動かす時代が来る。
どうして、このようなことが言えるのか。---それは、「産業革命」の本質を、「知恵」がお金を生む新しい仕組みと見ているからだ。
「産業革命」論のポイントをまとめておこう。
・「情報化」だけで「革命」が起きるとは思えない。しかし、「革命」の端緒だ。産業革命で、革新技術が果たした役割と同じである。(資本家が、新しいお金もうけの仕組み、工場生産システム、を考え出したのである。今の、インターネット経済化の動きとよく似ている。)
・インターネットは自由市場化を進める。デジタル情報化したモノとカネが国境を越えて瞬時に自由に動くから、政府機関は経済をコントロールできなくなる。一方、「富者」はグローバル経済を左右する大きな力を持つ。
・産業革命が、封建制を突き崩せたのは、生産手段を土地(封建主義の時代)から工場に移したからだ。賃労働が価値創造の源泉になったのである。技術革新が、工場労働から富を産む仕組みを可能にしたのである。
・これからは、価値創造の源泉が「賃労働」から「知識創出」になると予想される。生産手段は「知識を産む仕組み」である。この仕組みをつくる道具が情報通信技術なのである。
・歴史の教訓に学べば、多くの人にとっては、「革命」で幸せになるとは限らない。産業革命で民主主義が産まれた訳ではない。農奴は無くなったが、産業資本家が栄え、貧困な労働者は増えた。そうでなければ、マルクス主義など登場しまい。21世紀の「産業革命」でも、極端に富む新しい人々が現われることになろう。(すでに、その兆候が見えている。)