FirstGovが開設されてから、米国連邦政府のウエブにアクセスするのが極めて簡単になった。こうした「ワンストップ」サービスは時代の流れだ。シンガポールが先行したから、世界初とは言えないが、これだけ巨大な政府機関の運営も問題なくできることがわかった。情報技術の進歩は凄まじい。
連邦政府が持つ情報資源量は日々急速に膨張している。全政府になれば、どの程度か考えるだけで恐ろしい程の巨大な情報量だ。これを全てカバーするのがFirstGovだ。NASAのスペースシャトル情報から、国会図書館の情報まで、全ての情報を一挙に眺めることが可能になった。
全国民が、ここからすべてに簡単にアクセスできる仕組みを、ついに作りあげたのである。
使えばわかるが、索引、サイト一覧やリンク集を作ったとか、サーチエンジンを追加したというレベルではない。見かけだけでは、遅れている政府のホームページとたいして変わらないが、本質的に全く異なる。(無目的に書類一覧や会議開催日程表を開示したり、古い「ご挨拶」をいつまでも掲げ、最新政府発表は新聞でみるしかない状況と比べること自体が無意味だが。)
奨学金をどうやって借りるか? 住居はどうする? 医療サービスを利用するには? といった、米国民にとっては身近で重要なことが、ここを訪問することで、すべてわかる。政府からのお知らせや情報開示ではなく、国民へのサービスが目的である。
従って、一般的な「お手伝い」ツール整備とは一線を画す。
この仕組みは、インフォーメーション時代の政府サービスの見本を示そうという、明確な思想に基づいて作られている。情報技術の素晴らしさを国民に実感させようという強い意志があるのだ。情報技術振興策の原点である。
これが、クリントン大統領のリーダーシップの基盤と言えよう。
FirstGovを実現することで、民主主義はより堅固なものになるし、政府は市民への責任を果たせる、という強い信念があるのだ。