■■■ 健康の考え方 2014.1.16 ■■■

カフェイン摂取効果考

受験勉強中の学生さんや、認知症を恐れる健康フェチ的高齢者の方々の耳目を集めそうなニュースが流れた。・・・
カフェイン摂取で、記憶力が向上するとの実験結果が得られたそうだ。

摂取量は、L-カップのコーヒーと同等というところが味噌。

どうも、脳[海馬]への刺激が記憶能力向上に繋がるとの仮説の実証実験のようだ。ただ、あくまでもパターン認識での話で、一般的記憶力増強とは無縁と見てよさそう。

そんなこともあり、素人的には、記憶力向上というより、認識力強化ではないかと考えたくなるが、カフェイン摂取は情報に触れる前ではなく、その5分後だから、記憶活動への影響と考えるしかなさそう。

面白いと思ったのは、この実験、カフェイン含有飲料を定常的に摂取しない人だけを対象としている点。
残念ながら、常用している人の能力はどうなるかではない。もっとも、そんな実験が設計できるものかよくわからぬが。
小生などコーヒー・お茶の類無しでは生きた心地がしないクチ。是非とも、カフェイン摂取素晴らしき哉という説が欲しいところ。そうなれば気分よく飲めるからだが。逆の結果がでても、余程のことがない限りは、摂取量抑制に踏み切るつもりはないから、実は、どうでもよい話だが。

ただ、驚いたのは、脳にかなりの影響力があるという点。カフェインに鈍感な人もいれば、敏感なので飲めない人もいることが知られており、感受性の個人差はかなり大きい筈。にもかかわらず、たいした摂取量でもないのに、全員一律的に効果が表れるというのは凄い。

と言うことは、化学物質としてのカフェインによる効果というよりは、ちょっとした新しい刺激が脳の能力を高めたとは言えまいか。

それが、小生の実感でもあるからだが。

習い性でコーヒーを大量飲むだけだと、それは脳にたいした刺激を与えないのではないかと見る訳。せいぜいが、眠気が飛ぶだけ。頭脳労働のアウトプットの質はどちらかというと低下することが多い。
しかし、たった一杯のコーヒーで頭が冴えわたることも少なくない。毎日沢山飲んでいようが、気分を転換してコーヒーをじっくり味わい、その香りの余韻に浸れることができれば、脳は活性化されるような気がする。
感覚的に言えば、頭脳を駆使して発見に至った時の喜びのようなものが得られると言うこと。これは海馬を鍛える最良の方法ではないかと勝手に考えているのだが。

傍目には、単に習慣化しているコーヒー飲みにしか映らないだろうが、一杯の味わい方如何で、その効果は絶大かも知れぬということ。・・・と言うのが、コーヒー好きの屁理屈だが、どんなものかネ。

(記事) Caffeine pill 'could boost memory' 12 January 2014 Last updated at 18:07 GMT BBC
(リリース:ビデオ) Caffeine has positive effect on memory, Johns Hopkins researchers say Latarsha Gatlin / January 12, 2014 Johns Hopkins University


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