■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[19ea釋畜]■■■
白馬の話をして、他の色については議論割愛という訳にもいかないので、その続き。

色認識パターンを理解するのはことの他難しい。
通俗的解釈でよいなら、どうということもなく纏めることができるが、その見方の妥当性は実はとてつもなく低い。カラーという西洋の抽象的概念で考えている気分になっているものの、頭の整理ができている訳ではないからだ。そんなことをわかっていても、なかなか、そこから脱することができないので歯痒いが。(比喩表現なのか、映像イメージなのか、工芸手法分類なのか、はたまた思想か、考え始めると迷路に嵌り込む。色認識に於ける色名称の多様性は社会の文化成熟度を反映しているのは確実だから、どうしても、プリミティブ視点のママで色分類化に踏み込んでしまう。)

ただ、「古事記」「說文解字」「爾雅」からかなり学ぶことができる。

どうも、これが色という抽象概念の原点臭い。・・・
  春 爲陽 夏 爲朱明 秋 爲白藏 冬 爲玄英 @釋天
正確に記載すると、"胡散"という接頭語付き。小生は以下の様に解釈したからだが。
陽…古代春天郊祀歌名 帝王祭祀佈政之所(明堂1室:左面東方)
    [推定]<陽生⇒春陽>
      cf. 春日載陽 有鳴倉庚
[「詩經」國風 雞風 七月]
朱明…漢郊祀歌名 洞天@廣東羅浮山(火神祝融:朱陵)
    [推定]<朙洞⇒夏明>
      ⇔ 東方明矣 朝既昌矣
[「詩經」國風 齊風 雞鳴]
白藏…(秋天)収蔵倉"白藏庫"@西城下
    [推定]<収蔵⇒秋収>
玄英…(冬天)n.a.
    [推定]<落英⇒冬落>
      cf. 美如英 美如英
[「詩經」國風 魏風 汾沮洳]

上記からして、もともとは、これらの色名は四季の用語ではないと考えておかしくない訳で、その方が論理的なのはまちがいない。
  青 東方色 赤 南方色 白 西方色 K 火所熏之色 @「說文解字」
    (春)鳻盾 (夏)竊𤣥 (秋)竊藍 (冬)竊黃 …九雇@「說文解字」

Kを同様に扱わないところは慧眼の究め。
n.a.:北方色
:K
K:火所熏之色
:沃K色
:微青K色
:K色
:黎 秦謂民爲黔首 謂K色 周謂之黎民
  儵:青K叙D白色
  緇:帛K色
:隱
:幽遠 K而有赤色者爲玄
  天玄而地黃[「周易」第二卦 坤 文言]
  ⇒玄鳥 何草不玄? 玄袞及黼 我馬玄黃
  北風其涼 雨雪其雱・・・
  北風其喈 雨雪其霏・・・
  莫赤匪狐 莫K匪烏
(赤/狐とK/烏)・・・ 
      [「詩經」國風 邶風 北風]
  來方禋祀 以其騂K(犠牲) 與其黍稷 以享以祀 以介景福 
      [「詩經」小雅 甫田之什 大田]
  
  "K"
     

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