■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[氏]■■■
#449≪氏≫【氏】🅱🆂
・・・親族的形成集団を指す、社会的要請で発生した用語ではあることは確かだが、由来は定かではない。

定義位ははっきりしていてよさそうに思うが、実のところは曖昧。「爾雅」釋親で、もうすこしわかり易くて明快な定義をしてくれると有り難かったが、そうもいかなかったのだろう。
用語自体は広範にかつ現代まで連続して用いられて来たのだから、結局のところ、時代に合わせたご都合主義的な変更が行われてきたことを意味しているのだろう。

それでも、字体の由来については様々な見方が提起されてきた。
 崖(崩壊音)…巴蜀 山名岸脅之 㫄箸 欲落𡐦者曰氏 氏崩 聞數百里[象形 乁]
 "柢"…root(tree)
 "低"…sow the field, bowing(bending)
 共餐用具…spoon(匕), knife with handle
 レガリア…stick(top decoration), featured sword, wooden hammer, etc.

出色は見ての通り「說文解字」の記述。字義にも字体にもどう係るのかわからぬから。
意味不明で、解決できそうにもなさそうだから、ついついほったらかしにしたくなる。
しかし、落ち着いて考えてみれば、いわんとするところは分かって来る。本流に属する儒教官僚学者がこんなこと書いてかまわないかのだろうか、とも。・・・

@夏王朝代以前には蠻祖と呼ばれる酋長的存在の廩君神話が残っている。氏をトレースできそうな譚はみつからないものの、間違いなくソレである。(「後漢書」南蛮列傳)
遺跡的には、清江水沿いに屹立する崖的岩山上に在る武落[現@湖北長陽(土家族)]鍾離山の祭祀場。(とても住める様な地ではないから、聖地かつ部族最期の地だろう。)地形から見て、遠い昔、この地で、とてつもない大崩落が発生したとの伝承が残っているのだろう。(この流域での小規模な斜面崩壊は避けられない。大規模とは、倭国で云えば縄文海進が短期間で発生した様なもの。)
この廩君だが、父権制[氏]なのが特徴。神聖女の母権制[姓]とは対立しそうなものだが、そうはならなかったようだ。

女 #443≪女≫【姓】🅱🆂:人所生 古之神聖母 感天而生子
├┐
毋│
 民
 ├┬┬┐
 丿│││
  𠂆││
   乁│…cliff
   │氏
   ││
   │氐 #450≪氐≫【氐】:至[氏下箸一 一…地]
   戈
   戉

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