■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[堇里]■■■
金文⇒小篆に字体連続性を見て取れるとの思い込みで検討するのは避けた方がよいと思う。
前者は、基本国威発揚的な意図で鋳造される際に用いる文字であって、呪術祭祀担当官僚が差配していた文字や、朝廷の行政用規定文字と直接的繋がりがあると見なすには無理があるからだ。

それを考えると、"堇"の原義推定は悩ましい。

この文字の異体字は特段珍しいものではなく、草名だから本来的には草冠なのだろうが、おそらくその意味は泥根草だろうということになる。
しかし、金文を眺めた途端に、違和感を覚えることになる。それこそ、悲哀の草かも。(旱魃で部族全体が危機に見舞われると、部族王自ら犠となる祭祀が挙行された可能性がある。)
下部に"土"があるから、土グループの文字と安直に判断してしまうが、よく見ればその部分は"火"と見なすしかないからだ。そして、その上部には人形。それ以外の見方はかなり難しい。
しかし、小篆の字形から、それを推察することは先ず無理。

・・・つまり、俯瞰的に見れば、金文⇒小篆で、字体上の断絶が存在することになる。
ヒト生贄祭祀を想起させる字体は公定行政文書では使わないという大原則が遵守されていることを意味しよう。小篆の原義はあくまでもclay。しかし、文字の元義はオドロオドロしい内容と言うことになろう。

Jp."すみれ"菫[艸+一+中+一+土]
    …Ch.堇菜/蓳:艸根如薺 葉如細桺 蒸食之甘
 ⇔ clay堇[廿+口+龶(一+土)]
    ⇒[(黃)+土]@「說文解字」
    ⇒[廿(screaming)+人形(両臂交縛)+火]@焚人牲祭祀(雨乞)
         艱:土難治
         熯:n.a. dry with fire

土      #480🅱㊎🆂
│        :地之吐生物者[二象地之下 地之中 物出形]
├┬┬──┬┐
垚││  ││#481:土高[三土]
 堇│  ││#482🆂:黏土[土+黃省]
  里  ││#483:居[田+土]
  田  ││
  ├┬┐││
  畕││││
   
│││#486:地之色[田+炗 炗…古文光]
    男││
    力││
    ││
     ││
↓巻十四
     金│ 
📖金
       
📖幵竝从比

【里】 :居
  釐/厘:家福…城下住居(優遇) ⇒市廛
  野:郊外…【冂】邑外謂之郊郊外謂之野野外謂之林林外謂之冂
≪玉≫:治玉polish jade"(玉の筋目を)みがく"
≪艸≫:艸Japanese dock(羊蹄)"ギシギシ"<藬牛蘈>
≪走≫𧻲:畱意stay
≪邑≫𨛋/䧉:南陽西鄂亭(駅名@10里毎設置)
≪人≫:聊vulgar"どろくさく みみうるさい"
≪衣≫裏/裡:衣内lining"うら"
≪广≫廛/㢆:一畝半 一家之居
≪豸≫貍 /(狸):伏獸 似貙"たぬき"
≪心≫:啁ridicule"たわむれる"
  㾖sad"うれえやむ" <憂>@釋詁
≪魚≫:鱣…もともとは縞模様の魚を指していたと思われる。
     漁獲り過ぎの結果、名称由来譚を作って魚種変更。(carp)

≪䇂≫:男有辠曰奴 奴曰童 女曰妾"わらわ"
  埋/薶"うづめる"
  枸梩"クコ"
  𨓦迤(沙丘)

[注意]諸説存在するも非"土"。
 ≪走≫ …止foot
 ≪赤≫≪去≫ …大person
 ≪幸≫ …屰opposite
 牡@≪牛≫…丄male
 𠮷:n.a.⇒吉@≪口≫

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