■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[羽]■■■
"羽[鳥長毛]"とは、羽毛feather(鳥類的毛)なのか、双翼wings(振羽的)か、見解が分かれているらしい。
  #108≪羽≫【羽/羽/𦏲】🅱🆂 :鳥長毛
   鳥の羽の形@「字通」
a bird(pheasant)という文字に使われるので、羽搏きを象徴していそうなので、後者とされることが多そうだが。しかし、飛ぶ鳥を地上から眺めれば、翼は対称形ではなく、並びの形に見えることもあるとはいえ、下から見上げる大型鳥は対称形なので、およそあり得ない象形。羽毛の様に密集状況なら、2文字並びでなく3文字になろうという論理も、甲骨そのものが3文字に映るし、肝心の重疊文字が使われていない以上、説得性皆無。
一方、羽毛論が、そうかもと思わせるのは、後世用例からの解釈ではなく、もともと一字と考えられる字体が存在しているから。それに、五蟲(鱗 羽 裸 毛 介)との不可算的用語例がある訳で。
  【ditto.】🅱

その辺りについては「說文解字」は周到で、一本(枚)の羽根での名称を拾っている。
  𦑚:羽本  翮:羽莖  𦐛:羽曲
(現代日本語では"羽根"がハネ1枚を表わすから、"羽"の字義はツバサなのだろう。生物用語としては、羽柄と羽弁。さらに細部となり、後者は羽軸と羽枝に分けられている。こうした区分け不能な性情だと羽毛とか綿毛と呼ばれていそう。)
・・・どうでもよい話ではあるが、小篆原義推定の方法論を研ぎ澄ませるためには、面倒であってもここらを整理する必要があろう、と云うのが「說文解字」の主張。字体系譜からすると、先ずは"習"なのだから。
原則論では、文字表記は名詞の前に動詞ありきということ。
 習[數飛]repeatedly flap the wings
 │ #107≪習≫【習】🅱🆂
 羽[鳥長毛]
 │
 隹[鳥之短尾緫名]
📖 ⇔ 鳥[長尾禽緫名]

ただ、その真意はよくわからない。
≪殳≫─≪殺≫─≪𠘧≫:鳥之短羽飛𠘧𠘧[象形] (㐱:新生羽 而 飛)
≪龍≫─≪飛≫:翥[象形] (𩙺:翄)  ─≪卂≫:疾飛[飛而羽不見]

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