■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[馬]■■■
「說文解字」は小篆字体系譜では、<馬⇔𢊁⇔鹿>との鋭い見方をしている。・・・

  #370≪馬≫【馬】🅱🆂
馬頭髦尾四足之形であるにもかかわらず、字義はhorseでなく、怒かつ武なのが特筆もの。要するに、馬とは、父系の首headであり、天に咆え、軍事と交通の肝でもあるというイメージ。四足動物といっても、狩猟対象の獸の列に並ぶ訳ではないと指摘しているのだろう。
  乾爲馬 坤爲牛 震爲龍 巽爲鷄 坎爲豕 離爲雉 艮爲狗 兌爲羊[「易經」説卦傳]

つまり、小篆創成に当たっては、様々な候補から選択しただけの話ではなく、それなりの字体設計がなされている、とのご注意ともいえよう。

そこで登場するのが、"𢒗"。≪馬≫は当然だが、≪易≫≪彡≫の部にも収録されていない。
これこそがhorseの正字ということかも。
無視されがちだが、こちらの字形の小篆🆂もあるのだから。
 ①目だけの頭 …長顔🐴イメージ皆無
 ②1対の脚 …疾走🐎イメージ皆無
 ③尾 …特徴的
 ④鬣 …神憑り的
明らかに、目頭と鬣の強調である。楷書は忠実。
   ⿰偏部:⿱[日+勿]
    旁部:

現行の中国の方針は「六国文字与秦篆比较举例图@陕西省文物局」を示すことに決めているようなので、決定的に情報不足。そのため、それを踏襲するしか手がないが、马の如き簡略体を多数並べており、本字間での比較になっていないので、実は文字間の検討対象にはならない。
📖参考:"倉" 📖参考:"六國文字"

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