■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[玉]■■■ #006≪玉≫【玉/𤣪】🅱 【璧】宣爰睘黃炎【j】【琥】【瓏】 【圭】宛章介昜獻廷 【佩】敫行夬【刀/劍飾】奉必彘 【玉】ォ雚敬典夒毄工向剌路可己羽叔共 【美玉】堇俞睿林【玉之美】䍃 【石之似玉】禹𦣞艮曳巢進朁悤號舝𥄗言盡隹烏眉登厶于 【K石似玉】皆 【石之次玉】燮句丰今莠久 【石之美】昆民【石之青美】(碧) 〖玉聲〗求/翏令倉丁爭𧴪皇 「爾雅」釋器は厳選版ということになろう。 …以金者謂之銑 以蜃者謂之珧 以玉者謂之珪 珪大尺二寸謂之玠 璋大八寸謂之琡 璧大六寸謂之宣 肉倍好謂之璧 好倍肉謂之瑗 肉好若一謂之環 < 玉謂之雕 玉謂之琢 璆琳…【玉】> 倭人は独自文化の勾玉崇拝はあったものの、大陸の玉については至って冷淡。その姿勢は現代迄変わらず続いていそう。東京で収蔵が知られるのは東博と出光しかなさそうだし。一般的な日本人が関心を示すのは、せいぜいが台湾観光の目玉である白菜玉。しかし、工芸品としての粋であることが見てとれる以上ではなかろう。 お蔭で、玉の価値はさっぱりわからない。解説されても、どこに美を感じているのか全く理解できないし、その位置付けになるとなにがなにやら。 文化障壁は極めて高い。 「說文解字」は執筆者の意図が文字体系の提起ということを考えると、ここでの記述は素晴らしい。「爾雅」ではそんな姿勢を見せることは不可能なだけに。 要するに、玉に分類観などある訳が無いと示しているのである。しかし、厳然として、王朝が決めた分類名称は存在していると書いているに過ぎない。文字の六書分類と同じで、それに従うことがほぼルールだが、ルールの態を成していないということ。 この説明でははなはだ分かりにくいだろうがご容赦のほど。 ・・・鉱物的素材の硬度や質的違い、個別性を加味した色や模様、大きさと形、産地での区別は可能だが、玉の価値に意味を与える重要因子では無いというに過ぎない。 その観点での分類は、中華帝国文化圏外と交流が必要な場合に、とってつけた様に組み込まれることになるが、玉の理解には邪魔。 「說文解字」では、玉の価値をはっきり記載している訳で。 玉を眺めて<徳>のレベルを判断するのである。 基準などあって無いようなもの。・・・儒教社会とは、そういうものと看破したと言ってもよいだろう。天子の嗜好を忖度して、この玉は至高と、専門官僚が認定した瞬間にその価値が決定する仕組み。ここに、西洋的な、分類観を持ち込まれては社会秩序が乱れてしまうので、容認できる筈が無いということ。 このことは、いかにして価値ある玉とするか切磋琢磨が始終展開していることになろう。 従って、どう展開してきたかは素人的推定が可能。・・・ おそらく<依り代禮器>が発祥。 璧…穴明き円盤器 j…穴明き方形器 これに、祭祀者の王権誇示的要素が加わることになる。 珽…笏 璋…仮想武具 玦…指輪 琥…生肖 瑗…璧大型化(おそらく、なんらかの用具の転用。) <レガリア><生肖>が付随したことになる。 当然ながら、祖廟祭祀と深くかかわるから、副葬品化必定。さらに、入手が容易になればチャーム化(辟邪)することになろう。 このレガリアの発展形が、武具型ミニアチュール(鉞戚矛戈斧刀)であり、さらに劍の装飾部品に迄発展したことになろう。 同時に、祭祀も洗練されたに違いなく、杯や碗といった飲食器も登場するし、笄 梳の様な用具類も。 こうなれば、現代の宝飾品レベルの扱いになるから、管 勒 鐲 環 玦 柄 佩玉といった用語が通用する様になろう。生肖像も、十二支に留まらず、蟋蟀 蝉 蝗 蟷螂まで様々な"作品"が生まれて行くことになる。 歴史的には順次広がって行ったと解釈することになるものの、近代以降の工芸品に映る作品であっも、コンセプトが斬新な訳ではないから古代造玉の可能性もある。 ・・・玉の価値を考えるなら、先ずはその用途ありき。 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |