■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[土]■■■
「說文解字」の"土"に繋がる系譜は秀逸。
  卷一1・・・卷十三479 480/圡/(𡈽)🅱㊎🆂

何といっても、字釋が素晴らしい。よく気付いたと感心させられる。(甲骨文字を知らなかった故の発想とも言える。…主の形。土を饅頭形にたて長にまるめて台上におき、社神とする。@「字通」)
もっとも、現代人のフツー感覚では、ナンダカナで切り捨てられる見方かも知れないが。・・・
  ①地之吐生物者[二象地之下 地之中 物出形]
  ②土地land
  ③領地domain
  ④地面ground
  ⑤土壌/泥soil/dirt
  ⑥五行 七曜 八音
  ⑦本地local/home & native
②〜⑦についていくら云々したところで、この文字の本質①に迫ることはできない。"土"を理解するには、同部首所属の"地"の字義と組みで見る必要がある。・・・
 :元气初分 輕清陽爲天 重濁陰爲地 萬物所陳𠛱
 [異体字]…坔 埊 𡍑 埅 𨻐/𡏇 墬 𡑸 [籀文𡒿] 𡒴 𡒰 𡓬 嶳 𠏂 𪒉 𤅴

・・・要するに、すべては地から生まれたと。
これは、「古事記」のイザナミとイザナキが創成した八尋殿で交合することが、歴史の出発点であるとの話と完璧に整合している。地母神的古代信仰の息吹そのものでは。

甲骨字体論的には、"土"とは社神[台上に土主]と解釈されることになる。当然ながら、"地"は土(社)神を設けて、陟降する神を祀るところと解釈されることに。
  [#003]≪示≫社/社/𥙭🅱🆂:地主

しかし、小篆字体論では、"地"に繋がる、命を生み出す根源との位置付け。それは男女の交合である生殖以外のなにものでもない。従って、「說文解字」では、字体からは想像もつかぬ解釈になる。・・・
  [#448]≪乁≫也🅱🆂:女陰[象形]
女陰が正当かは分からぬが、論理的には、ここは男女の交合の姿を象徴しているのは間違いあるまい。
その観点では、男根を彷彿させる它(≒蛇≒虵)の異体文字と見なす考えも当たっているかも。しかしながら、水器(匜…注ぎ口付の上部開放型)@「字通」という解釈はこのイメージには合わない。

部首所属文字から、"也"を女陰と解釈することはできそうにない。
迆:衺行  𢻱:𢾭  杝:落  貤:重次弟物  施:旗皃  灺:燭㶳  馳:大驅  匜:似羹魁 柄中有道 可以注水  弛:弓解  阤:小崩  酏:黍酒  池:n.a.  (姐)≒她 牠 他:n.a.
非収録文字…㦾door latch 肔cut open the abdomen


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