■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[气(続-追記)]■■■
"气"の示す概念の本質は、自然界の雲的な気ということらしいが、宇宙観の根源たる气とどうつながるのかは定かではなく、読み解くのは厄介極まる。📖气氣
ついでながら、字義的に気体イメージが基底と見なされている文字にも触れておいた。📖气(続)

ただ、乞≒气(𣱛)と考えるらしいから、その合字感覚はよくわからない。・・・𣱛とは火が生み出す熱流を意味していそうだが、原始宇宙の混沌としたガス状態との観念と、それに秩序が生まれると生命の世界が出来上がるというストーリーとは何の係わり合いもなさそうだし。水蒸気の流れや、風的気流といった現象と、生命体の呼吸や意図的な吐息に、同一性を感じ取っていたとの確証がある訳でもないし。(トーテム信仰者にはマナ的な視線への感受性があってしかるべきだから、气も当たり前の生命観念だった可能性もあるが。)

どうしても気になる。・・・
  ≪气≫所属の合字は氛(≒雰)。
  ≪米≫氣/(Jp.気)は別部首所属文字。
  𣱛は非収録。
もちろん、𣱙(陰) 氜(陽)や𰚼 𬇐も無い。(どれも俗字的雰囲気を与えるので、公定文字用には敬遠されてしかるべきではあるものの。)

ついでながら、重畳文字も存在していない。气が生まれることが生命現象そのもので、それが集合体化していくとの哲学的観念があるなら、それに対応する文字があってもよさそうなもの。

≪气≫:雲气
  ≪气≫氛/雰:祥气
  ≪艸≫:芞輿
⑦ ≪米≫氣/(Jp.気)
⑩ ≪心≫:癡皃
【非气字体の气的合字】
② ≪口≫:言蹇難 ≪走≫:直行 ≪辵≫:至 ≪齒≫:齧
③ ≪言≫:止
④ ≪刀≫:劃傷
⑤ ≪虎≫𧆦:虎皃 ≪麥≫:堅麥
⑥ ≪木≫:平
⑦ ≪禾≫𥝖:𥞸
⑧ ≪人≫i:勇壯 ≪欠≫𣢆:𡴘 ≪頁≫𩑣
⑬ ≪糸≫:絲下
⑭ ≪金≫:乘輿馬頭上防𨥊 插以翟尾𨮯翮 象角 所以防綱羅𨥊去之

INDEX   ------------------------------------------------------
「說文解字」検討  「爾雅」検討  📖古事記を読んで

 (C) 2026 RandDManagement.com  →HOME