■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[牛]■■■
牛は生贄。宗廟祭禮の犠牲としてのシンボルでもあった。
  #019≪牛≫【牛】 [大牲 件(事理)]

---角頭三 封*之形---@「說文解字」
   *(=丰) 包裹(隆起的)
   肛門より後方に突出した"末端"部

これは、全身体🐂🐃を抽象化してあるとのドグマで解釈しただけ。
頭頂を上とし、最下部は尾であると規定することになる。

そうなれば、上から下までの一直線"|"は頭-首-胴体-尾を表すことに。細身ならわかるが、堂々たる肉体あってこその大牲とのイメージにはおよそ似つかわしくない。従って、"━"を腰回りを意味するとせざるを得なくなる。
四足動物はこの文字体裁の場合、側面像なので、前後の足を示す"||"あるいはその簡略変形版を尾の隣に配置するか、横向きにして"|"に付ける必要があろう。
ところが、一切記載無し。
その点で、説得力が薄いことに気付いていた筈。当然、真っ当な解答もわかっていたものの、書けなかったことを意味しよう。
─丄─示─三─王─h─小─…分ける。
              │
              半…二つに半割する。
┌─────────────┘
🝁
告─

---角 耳 髪顎線之形---拘りなき見方
示台上に奉納された頭部か、トーテム部族が使用する牛面あるいは牛頭を模した祭祀棒の可能性が高い。
但し、正面の顔の抽象化といっても、現代の愛すべき乳牛的な描き方🐮は当時の現実に即していないので要注意。
  ①一番重要なのは二角。
   頭頂から生えているということで間違いではないものの、牛を知っていれば、そう単純なものではない。現代のヒト顔のコンセプトから言えば生え出る箇所は頭髪部分ではなく、オデコの横。角切ホルスタインしか知らないと知らなくて無理はないし、牛種でも生え方は異なるから説明は厄介だが、基本は、最初に、オデコの横から横に芽角出現。そのまま横に伸びるものの、少し固まったところで、伸びる方向が上向きに転換。理屈だと表記は"└ ┘"でよいが、多くの場合、直線ではなく曲線的に伸びて行く。小篆の"U"的書き方はこれに正直。
  ②耳は尾より重要な器官。
   角の下にあるのが耳。しかし、真下ではなくて多少後方。全周囲の音が拾える位置ということ。
実際、牛は音に極めて敏感。馴化では音による調教が重要となるので、抽象化表現から漏れるなどあり得ない。
  ③繰り返すが、角は頭頂ではない。
   そんな訳なかろうと思いがちだが。㊎
しかし、角より上の部分があるのだから、本来的には、表現すべきだろう。(甲骨でわかるが、似ている文字の"午"との区別のために線が飛び出しているのではない。)その部分は髪である。現代のウシは概ね目立たず、近寄って撫でると存在に気付くこともあるが、モーモーと生えていておかしくない。角より上部と云うより、全身状況から見れば、頭頂〜頸〜背と連なっている毛。鬣的な象徴と言えなくもない。(情報欠乏で不確実だが、犠牲の式次第では、誰でもが敬虔な面持ちで注視する部位だった可能性がある。大型動物であり、現代の羊生贄祭典の如くに、頸動脈切断による血液採取から始まるとは考えにくい。頭頂部への一撃的な行為が幕開けだったかも。)
  ④尾の代わりに顎
   牛の顔の正面像とは、見ているヒトとの対面姿勢でしかない。人懐さを示している訳だが、この姿勢は首を心持ち上げた体勢であり、自然体は前かがみ。この状態で、耳と尾を動かすのが基本姿勢と見たらよさそう。そして、嬉しかったり、遊ぶときはどうなるか。・・・顔を草に突っ込むのである。顎のスリスリに映る訳である。(観光牧場だと、遠く離れていても、一拍手後手を振るとやってきて、下顎を近付けて来たりする。)
耳と尾は五月蠅い虻追い払いのための動きが多いが、顎の方は愉し気に映る。もちろん、ご休憩リラックスタイムにはもっぱら顎モグモグ。外見上は、口の活動ではないから顎は目立つのである。

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