■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[冂巾@系譜]■■■
巻七②"禾宀冖"の系譜では、巻末にかけ、冂巾の合字が目につく。
注意が必要な箇所であり、追記しておくことに。

早い話、どの解説だろうが混乱は避けられないので、そのおつもりで。

その原因は、"巾"かも。秦帝国樹立以前にすでに"巾"系文字が氾濫していて、古字として峻別するのも難しい状況だったのかも。
要するに、各国間の戦乱は日常的だったにもかかわらず、ファッション文化が円熟の極みだったことを意味しよう。

その結果、造字や字義引伸で生まれていた文字が有り過ぎ。標準化のために、峻別廃止を強行したものの、文字定義がイメージなので、統一が容易では無かったことになる。

と言っても、多くの混乱は小篆創成以後のことだろうが、木⇒宀⇒冖という連鎖で標準化が行われたため避けられなかったのだろう。

冖/冂[#275]おほう/ワ冠[一下垂]
廟中儀礼式 冠:絭 所以絭髮 弁冕之緫名[元 冠有法制 寸]
  冣:積   㓃:奠爵酒
儀礼器類覆 𠔼[#276]:重覆
  同:合會  冡:覆
  ・・・字義上、冪(𠕪) 鼏 冥 𪞓が該当。
儀礼面等覆類 冃[#277]:小兒蠻夷頭衣…其飾
  冕:大夫以上冠 邃延 垂瑬 紞�\
  【誤冠(日)表記化】最 冒
  【冠⇒[冃+元hat+寸hand]】
巾[#281]:佩…�h象糸

  【冖⇒宀[#269]:交覆深屋】
   覆うとのイメージからすれば"宀"が原点。
    冗  ⇒宂
    冤/冕 ⇒寃
    冩/写 ⇒寫
    冢/冡 ⇒家
    冠  ⇒寇/𡨥
    冥  ⇒㝠
    布  ⇒𭓤
  【冖≠冂】の可能性大(冂≒冋≒坰)…邑の境界
   但し、冂に、裳上に着ける膝掛(巾)の用例はあるらしい。
  【表面的相似】
   軍や夢には同字体の部品がある。
     字義から見て明らかにワ冠では無い。
    尚は典型例だが、形状的に{爪冠&ワ冠}が用いられている場合も無縁。

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