■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[龜]■■■ それに、倭人の卜占は亀甲ではなく鹿肩甲骨の太占だったようだから、玄武像が古くから渡来していたとはいえ、古代から吉兆感とか中華的な神亀という位置付けがあったのかは、なんとも言い難いところがある。面倒なので、無視するが。 (「古事記」では、乘龜甲爲釣乍で、大型海龜として登場する。) それが、小篆文字となんのつながりがあるかと言われそうだが、漢字も同様に混乱の極み、というお話。 但し、小篆創成官僚のお仕事は完璧に近い。 #476≪龜≫【龜/⻱】 🅱 現代社会の風潮としては、甲骨→小篆とのドグマ一色であるから、それに合う字形が選ばれることになるが、上記の2つの甲骨字体は、小篆とは何のかかわりもないと見なすべきだろう。(上記を見て、金文→小篆の継承が見て取れると言い張る人は別である。) 明らかに、両者の思想というか本義は異なっていることになろう。と云うか、亀の位置付けそのものが様々あって、小篆が初めて明確に定義付けたと言った方がよさそうだが。 ①縦長長方形(▯)に納まる形状で描く。 ②上側を最前方(口)、下側を最後方(尾)とする。 ③側面図を基本とする。(足は前と後の1対。) ④特徴的な部位を強調する。(捨象も必要。) 口(嘴)…⺈ or 丿 頭(目)…𫩏 or ▭ 頸…n.a. 胴(内肉)…冂 or ▯ 足…⺕ x2 甲…龱 尾…乚 現代人からすると、上記は言われればわかるものの、一言で云えば四ッ足の甲羅動物🐢。亀甲模様がその象徴となろう。 しかし、平面図である金文は見ての通り模様は無い。 これなら、継承文字としては【𪚧】が妥当だろう。小篆が龱にしているのは、卜を意味しているから。当然ながら金文では、模様を消している以上、卜用の腹甲であって、背甲では無い。 甲骨の側面図など、亀頭が甲羅を背負って歩く姿でしかなく、大陸の風土からすれば、これぞ吉兆そのもの(垂涎食材)とされておかしくないが、小篆創成官僚からすれば唾棄すべき筆頭候補ではあるまいか。 もっとも、首も尾も無しの甲骨文字もある訳だが、これでは文字の体裁をなしていない。カメは食材でもあり、轆轤っ首ではないことを知っていたから、首収納を重視していないことになろう。水の様に自在変形できるネコに対して、堅箱中で頸骨が曲がるのがカメという程度の差と見なしたのだろう。 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |