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櫛水母の話  2018年4月5日

あかだまくらげ の話

兜水母についてはとりあげたが、[→]その類縁一族も眺めておこう。

//●●●●● 墨族だ 知らせるだけで 皆敬遠

烏賊のように墨を吐く種がいる。
  赤玉水母
体内の水管に小さな赤色粒子が並んでいるという。
色は赤だが、墨玉らしく、コトあれば液体を放出するようだ。色は赤茶で蛍光を発するとされているから、逃亡用だろう。

烏賊のような眼球は無いのに脅威に晒されていると気付く秘訣はなんなのだろう。

兜水母的な体躯で体長10cmだが、上部に突起があって、そこから2本の糸が伸びている。長さから見て口には届かないし粘着細胞も無いようだから、餌捕獲用ではないし、防御にも無力。従って、ここらが敵の到来を探る感覚器官か。
Zooplankton of the South Atlantic Ocean
  by D. Boltovskoy@Marine Species Identification Potal

希少種も取り上げておこう。

🐍 恐ろしや グルリ巻きつき 命取る

姿は言葉では形容し難し。
  清姫海月
これは、水母ではなく、水母でしょうナ。

安珍が隠れている道成寺の鐘を、蛇になった清姫が巻きついて予期殺した時の、お姿を彷彿とさせるのであろう。

櫛水母としては大型と言ってよいのではないか。

ΛΛΛΛΛ 角あれど 触れた途端に 崩れ落ち
体表面に角状小突起が散在する種。
  角水母
しかし、角といっても、体自体が極めて軟弱である。どういう効果が期待できるのだろうか。
春になると沢山出現する場所がそこここにあるらしいが、なまじっか大きいだけに採取するのが難しいとこぼす話が多い。そうなると、標本作りはどうにもならないのかも。


 触れるなよ
 毒はなくても
 壊れるソ

袖状突起があり、これを開閉させて、はばたくように泳ぐ種がある。
  蝶水母
この一族の体形の典型はこの種では。
クシクラゲは、瓜型とか球形があるが、いくらゼラチン質で水のような体とはいえ比重が海水より小さいことはなかろう。浮袋を装備していないから、黙っていれば沈んでしまう。
刺胞動物の水母の場合は、パラシュート的な形にして落下速度を抑えて拍動と水の流れを利用して沈降を防いでいる。
瓜水母や風船水母は繊毛の運動だけでどうして沈まないのかよくわからないが、常識的には、蝶水母のように翼的な部分を持つのが一番生活し易い筈である。兜水母の仲間とは、そういう観点からのボディプランの競演と言ってよいのでは。
尚、南冑水母は、冑水母と線引きされている一群があるが、情報不足で素人にはわからぬ。

【有櫛動物/Ctenophora
有触手Tentaculata
┼┼水母Lobata
┼┼-Eurhamphaeidae
┼┼┼○Eurhamphaea・・・アカダマクラゲ類
┼┼┼┼赤玉水母/Red-spot comb jelly (vexilligera)
┼┼┼○Kiyohimea・・・キヨヒメクラゲ類
┼┼┼┼清姫水母(aurita)
┼┼┼○Deiopea・・・コキヨヒメクラゲ類
┼┼-Lampoctenidae
┼┼┼○Lampocteis・・・アカカブトクラゲ類
┼┼-Leucotheidae
┼┼┼○Leucothea・・・ツノクラゲ類
┼┼┼┼角水母(japonica)
┼┼-Lobatolampeidae
┼┼┼○Lobatolampea・・・カブトヘンゲクラゲ類
┼┼-Ocyropsidae
┼┼┼○Ocyropsis・・・チョウクラゲ類
┼┼┼┼蝶水母(fusca)
┼┼-Bathocyroidae
┼┼┼○Bathocyroe・・・チョウクラゲモドキ類
┼┼南冑水母Ganeshida
┼┼┼○Ganesha
┼┼┼┼(elegans)
┼┼┼┼(annamita)

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