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2000.10.23
 
 


飛躍し続ける米国のEMS企業…

 2000年10月、米国Solectronが宮城にあるソニー中新田と台湾にあるSony Industries Taiwanを買収すると発表した。(http://www.solectron.com/solectron?func=show&url=/news/pr_10-18_2000.html)
 ソニーは生産活動のアウトソーシング化を進めることになる。Solectronは、それぞれ1,300名と750名いる従業員に同一雇用条件で対応するとのことだ。

 予想されていた流れが、ついに現実になった。抵抗感なく、こうした施策が実行できることがわかれば、同様な動きはあちこちで始まる。メーカーの組織は大きく変わる。

 Solectronは、S&P 500にリストされている、売上141億ドルの大企業である。グローバルな EMS(electronics manufacturing services)展開で有名である。日系人トップのリーダーシップで、過去4年間平均45%成長を実現している。
 機器需要の変動が激しい時代に、自社資源を固定化していたのでは、競争力が低下する一方なので、この流れを抑えることはできない。従ってEMS市場の高成長は約束されているようなものだ。この流れを作り出してきたNo.1企業である。

 モノつくりに優れていると自負していた日本企業は、企業間の壁に阻まれ、ついに、このようなグローバルな仕組みを作ることはできなかった。 逆に、マネジメント・システムで戦う米国メーカーが日本や台湾で地位を確立できる時代が来たのである。

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