サムスンの飛躍(20001027)

2000.10.27

サムスンの飛躍…

　三星電子(サムスン)は、2000年に入りデジタルメディアビジネスグループを編成した。デジタル志向を明確に打ち出したといえよう。(http://www.samsungelectronics.com/news/corporate/ns_372_en.html)

　といっても、よく耳にする、時代の流れに合わせた「注力」発言とは違い、極めて挑戦的な内容だ。デジタルメディア分野で世界の３大企業になろうという目標なのである。(http://japanese.joins.com/Article.asp?inputdate=20000827&inputtime=190228&contcode=220)

　そのための動きは機敏だ。アナログ家電製品の生産基地を中国移転中であるという。韓国内の生産ラインはすべてデジタル製品生産ラインに変え、デジタル家電事業にするという。半導体、通信、コンピューター、ソフトウェア技術を結合したデジタル製品に全面的に注力することになる。

　デジタルテレビ、DVDプレーヤー、MP3、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラなどに集中するという。主力７製品で2003年までに世界市場シェア15％が目標なのだ。

　当然、全面的に日本のＡＶ企業と競争することになる。
　一方、日本企業を見ると、ネットワーク・ビジネスを目指すという果敢なビジョンを打ち出した企業は、とうの昔に研究開発部隊をデジタル人種に変えているが、デジタル製品中心の研究開発への転換がはかれていない企業もある。２極分化している。

　今のままなら、サムスンが日本のトップ企業に肉薄してくるのは自然な流れといえよう。

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