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2000.11.27
 
 


米国企業主導の半導体製造装置技術開発…

 2000年11月15日、世界最大の半導体装置メーカーApplied Materials, Inc.(最近はナスダックのAMATという呼び名を使う人が多い)が業績発表を行った。2000年度の新規受注額は122.6億ドル、前年は57.2億ドルだから2倍を越える成長である。第4四半期の売上先の配分は、北米29%、日本21%、欧米15%、台湾14 %、東南アジア/中国11%、韓国10%だから、ほぼ満遍なく顧客を獲得していることがわかる。

 実は、同社の絶好調は、予想通りだ。こうなることは、99年の状況ですでに見えていた。ニコン、キャノン、アドバンテストの売上成長がマイナスから1割増程度なのに対し、同社は5割増だった。半導体製造装置市場はグローバルだから、日本の国内事情は関係しない。日本企業が不調で、Applied Materialsが好調なのは、同社が装置規格策定のリーダーとしての地位を獲得したからだ。低成長を余儀なくされるのは、この流れから取り残されつつあるだけのことだ。

 何が勝利のポイントかは、Consiliumの次世代Manufacturing Execution Systemを眺めるとわかり易い。
(http://www.consilium.com/products/fab300/fab300_page.htm)自動化された製造プロセスをリアルタイム管理しようという動きが急速に進んでいる。インターネット技術を利用した、「ソリューション」ソフト+サービスの仕組みが出来上がりつつある。当然のことながら、一旦このような管理システムを導入すれば、この仕組みにうまく乗らない装置を設置しようという半導体メーカーはいなくなる。Applied Materialsはこうした仕組みを提供できる装置つくりに注力しているから高成長なのである。

 すでに、モジュール毎のプロセス管理が出来上がりつつある。最適管理がソフトでできるようになったのである。
 このインパクトは極めて大きい。対象製品に合わせて、最適構成のモジュールを即時組み立てることが可能になるからだ。IPを活用した少量多品種生産の時代が到来すれば、製品に合わせて適宜機器を変えるようなシステムが魅力的になるのは当然であろう。

 要素技術を磨くことで個別装置の特性向上に励むだけの企業は、いくら頑張ってもシェアがとれない。トータル・システムに適合しにくい装置は魅力的ではないからだ。最終イールド向上の仕組みを欠き、柔軟な生産も不可能な単品型の機器が、設備の主流になれないのは当然といえよう。


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