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2001.3.27
 
 


次世代PDA…

 2001年3月23日、シャープはPDAにJavaを搭載すると発表した。(http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010323-1.html)

 ザウルスをはじめとするPDAや携帯電話機、さらには広範な通信端末機器へ、Java技術を積極的に採用するという。同社が国内で強いファクシミリ、コードレス電話機などへJavaを搭載し家庭内ネットワーク化を図り、モバイル&ホームIT路線を走る計画だ。PDAと情報家電のデータ・ソフト共有化を進めることで、操作方法・画面表示を統一し、一気に市場展開を進める考えのようだ。

 しかも、日経BizTechの報道によれば、OSがLinuxのザウルスを2001年秋に米国と欧州で発売するそうだ。 (http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/pc/126412)

 すでに競合OSのファミリー化が急速に進んでいるから、OSの「オープン化」だけでは、顕著なシェア向上効果はないと思われる。従って、遅過ぎる決断と見る人が多い。
 ファミリー化戦略ならその通りだが、この戦略は「Linux搭載PDA」をスローガンにして、Java開発者一気投入を図る目論みかもしれない。同社が採用するTaoの技術「intent」が、小さなメモリでJavaソフトが桁違いに高速で動く実力を持つなら、開発者の耳目を集める可能性がある。

 小容量のPDAでは、Linuxの実用度は低いという常識に対する革新的挑戦かもしれない。もしそうなら、初の次世代PDA創出の試みだ。


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