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2002.2.12
 
 


素材系生産も中国シフト…

 すぐに追いつけるような生産技術や、長期の開発経験が無くても勤まるソフト開発は、いまや圧倒的に中国の方が生産性が高い。ほとんどの、エレクトロニクス企業は、2000年にこうした分野に関して、中国シフトを敢行し始めた。
 この変化は激しく、エレクトロニクスの中国シフトが素材生産の中国シフトを招いている。といっても、エレクトロニクスのユーザーが中国に移転してから、それに対応して動くという、当然のなりゆきを指している訳ではない。純素材生産の中国シフトが始まったのである。

 素材生産で鍵を握るのは、製造設備とその運用ノウハウである。長年君臨してきた日本企業はこうした技術を誇ってきた。労働集約的なエレクトロニクス産業とは違うから、簡単に中国シフトは起こらない、との見通し語る技術マネジメントも多かった。

 しかし、楽観的な予想は、熾烈な競争社会では通用しない。
 生産技術を保持しているのは素材メーカーだけではないからだ。これからの技術競争の相手は、実は仲の良かった納入業者である。装置を納入した機械メーカーやエンジニアリング会社には素材生産の基本技術がある。従って、若干の研究開発と、運用技術開発に十分注力しさえすれば、これらの会社が生産技術で既存の素材メーカーを凌駕するのは難しいことではない。

 装置を納入する機械メーカーやエンジニアリング会社にとって、中国市場は魅力的である。これらの企業が中国シフトを進めない筈はあるまい。こうなると、素材系でも、最新鋭の装置とIT化した運用技術を駆使した工場を備えた中国企業が優位に立つのは間違いないといえよう。


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