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■■■ 「古事記」解釈 [2024.5.24] ■■■
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現代でも少ないとはいえ近親相姦が無くなった訳ではないし、近代だと政治・経済的状況を勘案して通用していた事例に事欠かない。古代になれば、それが一般的だった社会があって当然だろう。
もちろん、逆に、宗族第一主義の儒教型の同族婚絶対禁忌も存在していた訳で。(調べていないが、現代では、社会通念上、原則禁止だろうが、従妹婚禁忌という厳格主義の国は中国・朝鮮半島と米国のかなりの州くらいではなかろうか。)
・・・この様な流れを勘案すると、近親相姦禁忌とは信仰からくるタブーというより、あくまでも社会的不安定化を防ぐためのモラルでしかなかった様に思える。(但し、儒教国を除く。)
逆に云えば、近親相姦が推奨されるモラルの社会があっておかしくないことになろう。

「古事記」を読むと、兄弟姉妹婚は巻末天皇迄存在しており、これがどういう意味を持つのか、考えさせられることになる。・・・
___天神系______地祇系___
___近親婚______非同族婚____

伊邪那岐命・伊邪那美命が兄弟姉妹婚であるとは表立って記載されていないものの、近親婚であるのは自明である。と云うのは、この結婚が特別であると見なされているから。

高天原の神々の命で国土を造ったとはっきり書いてある上に、当初の国生みに失敗すると高天原にお伺いを立てており、神としてはone of themの地位にあることが明記されている。しかるに、突然にしてその地位は逆転し、伊邪那岐命が御子を、高天原を治める様にと詔を発する。
このことは、兄弟姉妹婚によって、葦原中国で生まれた御子に高天原最高~(御祖)の魂が引き継がれたと解釈する以外にあり得まい。

「古事記」に於ける皇統譜からすれば、その祖は天照大御神であって、伊邪那岐命や高木~ではない。


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