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2002.5.4
 
 


ゲノム解明の衝撃…

 欧米のアッパーミドルクラス以上の層が、90年代に生活態度を一変させている。皆、よく働くようになった。ゲーム感覚でお金を稼ぐ人は激減し、人生の真剣勝負に変わってきた。
 時代の流れもあるが、知的水準が高く、資産形成が進んでいる層の態度が変わったのだから、この変化には、それなりの理由がありそうだ。

 彼等の行動をじっくり観察すると、変化の底流として、将来への危機感・不安感が見えてくる。

 実は、不安の根源は寿命問題だ。画期的な長寿命化が実現し、自分の老後保証プランの抜本的変更が迫られる時が間近と感じるから、どうしても不安になる。

 日本人の寿命はすでに80才に達しており、欧米はこの後を追っている。このデータだけで判断すれば、人生はせいぜい90才である。人生設計はこの寿命を前提としていた。
 ところが、ゲノム解明が衝撃的なインパクトを与えた。人生115才の可能性が囁かれたからだ。しかも、科学技術の進歩スピードから考えると、実現はそう遠くない可能性さえある。科学の進歩で、突然、25年間の生活費が余分に必要になる。

 こうなると、今までの地道な資産形成計画ではとても対応できまい。
 当然、かなり大きな資産形成を狙わざるを得ない。一生懸命に働いてチャンスに賭ける以外に道はない。


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