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■■■ 「酉陽雑俎」の面白さ 2017.7.18 ■■■

樺太鷲を使った矢羽根

鷹を飼っていた成式としては、鷲の羽でできている矢の性能が素晴らしいと耳にすれば、書いておきたくなるだろう。
しかし、矢についての知識ゼロの人間から見ると皆目チンプンカンプン。・・・

(荊州陟己寺僧那照善射)…
又言,雕能食諸鳥羽,復善作風羽。
風羽法:去括三寸小孔,
令透風渠深一粒,
自括達於孔,則不必羽也。
 [卷十一 廣知]
もう1つ話をしてくれたが、
[樺太鷲/Greater spotted eagle]の羽を使った矢羽は、諸々の鳥の羽に喰いつく力がある、と。
そして、そんな風羽を作るのが得意だ、とも。
その風羽の作成方法:
 結束部
[括]から3寸の箇所に錐で小孔を穿つ。
 
[矢柄][金属飾り]が突き抜けるようにする。
 風溝の深さは1粒程度にする。
 結束部と小孔の間はそのママでよい。
 そこに羽は不必要である。


(参考) "矢羽根/矢羽"の用語図/デジタル大辞泉@コトバンク
https://kotobank.jp/image/dictionary/daijisen/media/113460.jpg

(参考邦訳) 段成式[今村与志雄 訳]:「酉陽雑俎」東洋文庫/平凡社 1980・・・訳と註のみで、原漢文は非掲載.

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