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2004.7.16 



恐怖の季節…

 「東南アジアの6月(雨季)は、恐怖の季節の始まりかもしれない。」と書いたが、残念ながら現実化してしまったようだ。
  → 「流感がもたらす危機」 (2004年2月5日)

 2004年6月から、東南アジア各地でトリインフルエンザが発生し始めたのである。(1)

アジア地区には、広範囲にウイルスが住みついてしまったことが、はっきりした。ウイルス撲滅は本気になっても10年以上かかるのは間違いない。

 ・・・と、のんびり語る訳にはいくまい。

 生きた鳥が市場に出荷される土地柄だから、感染は広がる可能性が高い。大規模流行にならないとも限らない。
 ベトナムでは首都近辺だ。タイは中部の地方で発生したとの報告だったが、アユタヤ、バンコク(2)でも発生してしまったようだ。

 都会にウイルス入ってくるのは時間の問題である。そして、ヒトに感染が始まったらコトである。

 このウイルスが日本にどのように入ってくるか、気になるところだが、残念ながら全くわからないのである。
 感染例があったにもかかわらず、現場維持を怠ったから、感染コースは解明されていない。しかも、推測の域を出ない報告書(3)でお茶を濁し、「一件落着」とした。
 信じ難いほど危機意識が薄い。

 一般に、このような弛緩した状況は危険このうえない。再度、トリインフルエンザ発生の報を聞くことになってもおかしくない。

 --- 参照 ---
(1) http://www.oie.int/eng/info/hebdo/AIS_37.HTM#Sec0
(2) http://www.bangkokpost.com/News/15Jul2004_news14.php
(3) http://www.maff.go.jp/tori/20040630report.pdf

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