■■■■■ 2012.2.21 ■■■■■

 極寒世界のニュースからの気付き

シベリアの永久凍土から、推定300万年前のバクテリアの一種が発見されたという。氷温近辺で活動するらしい。
これをマウスに注射すると長生きするというのだが、ガセでないことを祈ろう。

そんな話をたまたま思い出したのは、3万年前のナデシコの実が発見され、発芽し、白い五弁の花が咲いたとの報道があったから。こちらは、PNAS発だから間違いなさそう。ただ、現存している植物なのが残念。

マンモスを追っていた頃のシベリアの生物は僅かと思っていたが、そんなことはなさそう。短い夏はお花畑だし、寒くても細菌も活動していた訳で、小生の今まで持っていた極寒イメージとはずいぶん違う。

そんな気になったのは、スウェーデンで2カ月間も雪に埋まった車中に閉じ込められていた男性が救出されたとのニュースを目にしたからでもある。ヒトも冬眠状態で冬を越せるということか。どうにも胡散臭さは消せない内容だが、もしも本当だとすれば、寒帯でのヒトの古代生活はたいして難しくはなかったと言えそう。

マンモスを追って、どうして極寒の世界に足を踏み入れたのか大いなる疑問だったが、氷解。
ユーラシア大陸からサハリンを経由して北海道へ到達するルートは、当時のヒトにとっては当たり前の道筋でしかないということか。
もっとも、そのヒトとは現生人類とは違うかも。ただ、たとえそうだとしても、日本人にはその血が幾分かは流れていそうな気がする。

(記事)
「The bacillus of immortality found in Siberia」 Pravda 03.02.2012
「3万年前の花が咲く=シベリア凍土から実を発掘−絶滅種復活も可能に・ロシア 」(photo:米科学アカデミー紀要提供) 時事通信 2012/02/21
「奇跡の生還か 雪中の車に2か月」 NHK 2月19日


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