■■■■■ 2012.5.3 ■■■■■

 IKEAのTVはどうなるか

小生は、TVニュースも滅多に見なくなってしまった。試合中継も特別なもの以外は興味がわかない。それでもNHKの受信料金を払い続けているから、業腹なところがある。ただ、たまにではあるが、オペラ番組を聴くことがあるから、まあしかたないかといったところ。
早く、インターネット視聴で、好きな音楽を勝手な時間に楽しめるようにしたいもの。

などと、バロック系の演奏会を見ながら考えていて、数週間前のニュースでの、IKEAがTVに参入との記事を思い出した。
ワイヤレスサブウーハー付きで、Blu-rayプレーヤーとLEDハイビジョンのスマートテレビを家具に組み込んだ、オールインワン製品を発表したのである。

どんなデザインなのか、YouTubeの「IKEA UPPLEVA」を眺めてみた。
正直なところ、TA-DAA!と言うほどには、驚くような製品ではなかったが、家具調だし、ケーブルだらけにならないから喜ばれる商品ではある。
それにリーズナブルな価格設定も好印象。と言うか、かつてパイオニアが情熱的に訴求していたTVセットをコンパクト化したような感じ。いかにも欧州らしい提案。

つい、昔、書いたことを思い出してしまった。・・・「欧州社会では、リビングルームに、家具に合わない“機械”を置くこと自体が嫌われる。パフォーマンスが優れたTVは欲しいが、ハイテク“機械”を取り入れたいのではない。」(2006.10.4)

はてさて、これでTV産業はどうなることやら。ブランド品はますます肩身の狭い思いをするようになるのかも。

なにせ、今や、廉価品でも画面は十分に美しい。というか、安価なものほど輝度が強く派手な色使い。それはそれで好きな人も少なくないのでは。高級品なら視野角が広いといったところで、一箇所に座って見るのだから、たいした意味があるとも思えないし。
そもそも、こだわり画質で見たくなるようなTV番組がそうそうあるとも思えないところが一番の問題では。

そうそう、TV、家具、オーディオセットの価格感覚もよくわからなくなってしまった。
TVの価格が崩れているため、量販店では、TVよりオプションの台の方が高価な感じ。移動できる台など、TV2台分の価格だ。もっとも、家具の廉価品も別途用意しているとの話。TV本体は赤字商売だから、オプション品で稼ぐ構造にしているということか。

拙宅では、オペラ番組を見たいので、相当前に50インチのプロジェクションTVを購入した。その大きさに合わせて揃えた家具の価格はTVなみ。さらに音楽用のデジタルアンプとスピーカーも揃えるから、まあそれなりの出費。おそらく、もうそんな時代ではないネ。
プロジェクションTVもなくなってしまったし。多少小さい画面でもよければ、950ドルの「IKEA UPPLEVA」で十分な感じがする。日本では、発音し易く意味が自明な名称にして、ニトリあたりが、類似品を出すことになるのかも。

たいした番組がある訳でもないTVにお金をかける位なら、居心地の良いソファーを購入したいと考える人が増えてきそうな予感がする。

(翻訳抜粋記事) イケア、「UPPLEVA」ブランドを発表--オールインワンHDTVシステムを提供 (Is Ikea's Uppleva all-in-one HDTV entertainment system a game changer? by David Carnoy April 17, 2012 CNET)


(C) 2012 RandDManagement.com    HOME  INDEX