■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[13r釋草]■■■
釋草に登場する<苬 芝>はレイシ[霊芝]と考えられている。

俗に万年茸と呼ばれている枯木の根に生える多菌型で様々な形態になる茸を指す。始皇帝代に、すでに、希少な不老長生の薬として、粉末あるいは漬酒として服用されていたようだ。
植物体名としては、単純には芝草だったようだが、神草 瑞草と呼ばれることが多かったろう。

有効成分上の効能は不明なのに、そこまで評価される迄に至った経緯は不明。ただ、五行的風水の力がこもっているとの考え方が打ち出されたことが大きく影響しているのは間違いない。・・・
  青(龍)@太山
  白(玉)@華山
  黃(金)@嵩山
  赤(丹)@霍山
  K(玄)@恒山
  紫(木)

その不老長生の意味だが、巫術/呪+道教方術+本草+毒物扱が混淆しているのは間違いなく、さらにその上に儒教の仁政瑞兆思想を被せているため、なにがなんだか的な観念と化していると見てよさそう。結果的に、唐代になると、瑞兆感覚は希薄化し、もっぱら遊仙化羨望の流れでの薬効追求へと展開していくことになる。

もともと、「詩経」で登場してくる草ではないし、以下も、"三秀"以外は漢代成立のようだ。
  采"三秀"兮於山間 石磊磊兮葛蔓蔓 [「楚辭」卷第二 九歌 山鬼]
  拔搴"玄芝"兮 列樹芋荷 [「楚辭」卷第十三 七諫 亂辞]
  北飲兮飛泉 南采兮"芝英" [「楚辭」卷第十五 九懷 通路]
  吮玉液兮止渴 齧"芝華"兮療飢 [「楚辭」卷第十七 九思 疾世]
  於是乘輿 迺登夫鳳皇兮 而 翳"華芝" 駟蒼兮螭六素虯 [揚雄:「甘泉賦」]
  

     

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