■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[14b釋木]■■■
釋木の記述でガッカリさせられたのは、"扶桑"が非記載であること。「說文解字」にも同文字は無く、「山海經」「淮南子」等と異なる、"榑桑"との表記を採用している。樹木である以上、木偏であるべきとの信念だろう。

一方、「爾雅」は、宇宙樹観念を意図的に避けていると見て間違いなかろう。・・・
桑㸤有葚 梔  ⇒Jp. くちなし[口(萼)無し]
女桑 桋桑   …蚕産育古蜀王の樹木
檿桑 山桑
桑 柳醜 條
 ⇔ 檿[山桑] ⇒Jp. やまぐわ[山桑]…Ch. 鶏桑
   柘[桑] ⇒Jp. はりぐわ[針桑]
   榑[榑桑 神木 日所出] ≒扶
   ≪叒≫[日初出東方湯谷 所登榑桑 叒木]
   ≪叒≫[蠶所食葉木] ⇒Jp. くわ/こは[蚕葉]

後世の書だから知見も増して整理された記述になるという類の話とは違う。中華帝国は蠶王の地であり、それは叒樹あってのことで、そこにハイライトを当てないのであるから、お座なりの記述でお茶を濁していると言わざるを得ない。
しかも、蠶とは無関係な天竺やオアシスの西域で、と云うより、古代からユーラシア全域で、風乾食となるイチジクの実をつける桑樹Mulberry treeが聖樹として扱われていたことを知らない筈もなかろうに。
  

     

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