■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[15j釋蟲]■■■ だからといって、知りたいとは思わないが、一寸、触れておきたくなった。 それが、・・・。 <蠸輿父 守瓜> =黃守瓜/金花蟲…ウリハムシ[瓜葉虫]cucurbit leaf beetle 全長1cmで黄褐(/橙紅)色の円筒状甲虫。翅は橙色系かも。名前でわかる通り、主としてウリ科の作物に深刻な被害を与えることで知られる。葉だけでなく、果実の表面をも食べるので現代露地栽培農業では深刻な問題を引き起こす。しかも、幼虫は根が餌とくる。 いかにも嫌悪されそうな性情な害虫にもかかわらず、名前の印象は逆なので驚かされる。 日本人がいくら虫好きであろうが、農家周辺のお邪魔蟲であり、間違っても、守瓜という名称を振ることはなかろう。せいぜいが、瓜蠅どまり。 大陸では、甲虫的光沢と色が好まれただけでなく、頻繁に見かける生殖行為と、越冬能力が賞賛されたのだろうか。老蟲活躍に拍手もありそう。しかし、流石に、食薬の対象ではないようだ。 "喜歡菜園出沒龜仔"として放任していたのだろうか。 農薬や、苗土防御光沢ビニールシートなど無ければ、手で成虫を取り去るしか方法はないから往生したに違いないと思う。せいぜいのところ蜘蛛さん頼りか。 ただ、他に天敵がいない訳がないだろう。介殻虫食の天道虫など、その気になればできそうな気もする。本来はそうした虫こそ、守瓜と呼ばれるべきでは。 ・・・こんな風についつい書いてしまうが、これは頭が分析脳だから。この手の話には、なんのインテリジェンスも無いが、普通は逆に考えてしまいがち。 「爾雅」読みをするなら、まともな姿勢であたるべき。 瓜葉虫こそ、瓜にとっては守り神そのもの。 古代人はそれを看破していた。 無知な現代人は全く気付いていない可能性があろう。 瓜科植物に最大の被害を与えるのは、"菌"である。下手すると、菜園全滅の憂き目。当たり前だが、守瓜が棲んでいると、そうはならない。適度に、根-莖-葉を喰ってくれるので菌で蔓延するまでにはならないだけのこと。土壌管理ができない状態であれば、幼虫による適度な剪定は重要と云えよう。 果実の表面を多少齧られたところで、それが何なの。そんなことを気にするのは異端とされかねまい。 【コメント】「說文解字」は蠸としているだけ。冷徹。この小篆文字に、字体上、守瓜の意味があろう筈がないからだ。たとえ、俗的にポピュラーであろうが、せいぜいが喰瓜微小甲虫止まりになろう。「爾雅」とは編纂目的が全く異なるのだから。・・・あくまでも、小篆創作官僚の設定した原義を示したいのであって、それ以前の文字の元義や当代用語は、その観点で不可欠でない限り触れないのが原則。(例えば、"兆"という小篆文字を見れば小篆原義の重要性が一目瞭然。) ⏩続 (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |