■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[19g釋畜]■■■
「爾雅」は釋畜を以て完ということで、つらつら書いているが、この篇は「說文解字」的視点で見れば、絶大なる意義ありかも。と言うことで、もう少し。

「說文解字」は<其建首也 立"一"為耑〜畢終於"亥[荄=根]" 知化窮冥>との記述。
これは、「爾雅」で云えば<【初-始】〜六畜("彘")>。【終-死】は篇一(釋詁)の末であって、書の〆ではない。
みかけ両書には文字上の関連性は無さそうだが、十二支(生肖)の視点からすれば、両者はセンスを共有していることになる。
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些細な話に見えるが、これこそが漢字の宇宙秩序描写の象徴的表現とも言える。(小篆掲載の「說文解字」を眺めるとそれに気付く。しかし、小篆フォントが無いので写真で見ることになる。これでは、頁めくり型全篇一瞥は実質的に無理なので、実際には難しい。)・・・
巻一での特別扱い†の文字は<三4>のみ。
一方、巻十四はズラリ。(フォントの都合で形が異なる字体もある。)
 <幵491五507六508七509禸511嘼512甲513丙515丁516庚520壬523癸524寅530卯531未535戌539亥540>

これは、数字1〜9と甲子〜癸亥の60が特殊であることを意味しており、540部首の正当性を示唆する書き方であるのは言うまでもなかろう。

全体構成としては、こうなっている。・・・
易之為書也 廣大悉備:有天道焉 有人道焉 有地道焉 兼三材而兩之 故六 [「周易」傳 繫辭(下)第十章]
①一(元 天)┌②丄-③示-④三-・・・-人
①一(元 天)┼②二-③土(地)
①一(元 天)└②四-③五

†小篆文字が1字のみで突出している部…巻二凵23 巻五𠙴171久204 卷六才209乇216𠂹217 卷七克251彔252耑265 卷九丏327冄360𤉡367易368 巻十萈376能380 巻十一𡿨413燕426 巻十三率470它475

上記の様な説明だと、ナンだかねの類になりかねないので補足しておこう。
原義は植物の根ではあるが、用法としては十月になるとしている。さらに、この文字は<微陽起 接盛陰>を意味すると。これが、540部首文字最後の記載になる。・・・「爾雅」の六畜の精神と繋がっていることになる。
と云うのは、字体[二…古文上字 一人男 一人女 乙 象褢子咳咳之形]からすれば、この文字の本質はあくまでも"♂♀交接"で、陰陽無き草の根ではないとしているのだから。イノシシを生肖とするのは自然な対応ということになろう。つまり、小篆創作の時点で、この様に字形を読むことにしたと看破した訳だ。十二支の文字としての原義としてはあくまでも植物の根ではあるものの。
この見方により、十二支としての飼育イノシシは仔を生むことで、ネズミへのreborn(還暦)を果たすことになる。・・・これでおわかりになると思うが、<540部首=数字[1〜9]x甲子〜癸亥[60]>とは文字宇宙の時間を示していることになろう。
  ⏩続
     

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