■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[19xx釋畜]■■■
「爾雅」での四方観だが、<南風謂之凱風 東風謂之谷風 北風謂之涼風 西風謂之泰風>@釋天として登場してくる。現代人から見れば、文芸的表現にも映るので、雅語表現として、成程感を味わうことにもなるが、そういうことでよいのかは、よくわからない。

もちろん、釋宮でSNEW(抽象的な方位概念)として用いられてはいるものの、基本用法としては、王朝の都から見た大雑把な地域名称。・・・
  <【SNEW】方之美者 〜之〜>@釋地
  <南戴日爲丹穴 北戴斗極爲空桐 東至日所出爲大平 西至日所入爲大蒙>@釋地
  <河南 華 河西 獄 河東 岱 河北 恆>@釋山
  <泰山爲東嶽 華山爲西嶽 霍山爲南嶽 恆山爲北嶽 嵩��爲中嶽>@釋山
  <南方曰𤾊 東方曰鶅 北方曰鵗 西方曰鷷>@釋鳥

この状態だと、小篆創作官僚はSNEWの文字をどう設定すべきか思案に暮れた筈。・・・地域名に近いから、その象徴的な字義を設定して、それに合わせた字体のデザインにするしかないからだ。しかも、すでに通用している文字がある。すべてが由来がよくわからないし、バラバラ。その上1234という順列も定まっていない(「山海經」では篇によって順番が異なる。)から、この状態だとどうにも具合が悪い。(五行†にしても、後世の王朝がご都合主義で順列を決めただけ。もちろん、それに諾々として従うことは義務である。もともと「爾雅」成立時には存在していないし、発足時に、順列が決まっていた訳でもない。)
ともあれ、官僚としては、なんらかの統一的な字体形成方針を設定する必要があるし、中華思想の、C-SNEWの中心〜外層🞖という構造(都城外棲息は野人。)に合うような文字にしたいとの流れだけは決まっていたに違いなかろう。

この様に考えると、C-SNEWの核心としては、<東夷→西戎→南蛮→北狄>である可能性が強いことになる。現代の視点では侮蔑的となるが、【SNEW】の討伐対象の異人と定義する以上、当たり前の表現。
従って、東西南北の字義はそれにできるだけ合わせる様に設定されるし、字体のデザインも整合的に決められることになろう。

そうなると、はたして、小篆文字の原義をどう定めただろうか。
中華を牛文字として設定したとすれば、鳥装/獸装の野獣的敵対者ということで、いずれかの畜があてられた異人の字義に適合しそうなデザインの造字をしそうに思うが、さっぱりわからない。・・・
🀄先[𠂒(牛)+儿]@(center)ancestor
🀀夷[大+弓]  倲@east   (鳧wild duck)
 ↑非椅坐、趺坐や跪坐の象形との見方も。)
 東=⿻[木+日]
 東≒≪甲骨≫橐/𢄿(荒目籠) (⇒囊/嚢)
 東≒≪金文≫⿻[束/𣒚+石] (⇒𡇈)
🀂戎[𠂇+戈]  羌@north-west   (𩡮)
 西≒栖(木+鳥之巢/妻)    (䲷)
 西=㢴≒⿻[束+鹵]
 西=襾(覆蓋)
 西≒≪甲骨&金文≫酉(酒器)
🀁蛮[亦+虫]  㑲@south
 南=⿱{十+⿵[冂+𢆉]}     …羊=𦍋⇒𢆉
 南=𡴟=𡴖⿳[䶹/屮+八+𢆉]
 南≒(腩任)
 南≒≪甲骨&金文≫鼓鍾的樂(器)
🀃狄[犭+火]  𧉥@north (兠)  …犭=犬
 北≒≪肉≫背(𦟝)
 北≒≪𦫳[羊角]≫𦮃[戾]
 北=业⇒≪𠦬≫脊
 北≒≪甲骨&金文≫二人相背

†(漢代に生まれ次々と校訂豊富化。当初はおそらく"水"が#1。)
五行  木  火  土  金  水
五方  東  南  中央 西  北
    東夷 南蛮    西戎 北狄
五畜  鶏  羊  牛  馬  豚
五虫  鱗  羽  裸  毛  介
           介…<【大】【善】【右】@釋詁  縭@釋言>
           裸…非収録

  
⏩続
     

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