■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[兄(呪)]■■■ もと祝に作る。@「字通」 当然。 もともとは巫蠱的な行為で古代から存在していた言葉であっても、それはフラグメントで王朝の権威に従わない行為を意味するのだから、祭祀王朝が卜占に取り入れる訳もないし、ましてや絶対王権樹立を目指す王朝の文字制定官僚が必要な概念として文字を創成する道理がなかろう。 禱告とか咒語/呪詛という用語で頻繁にかつ本格的に用いられるようになったのは、教典宗教が確立してから。 ・・・口偏に兄旁という、実に見易い字形だが、それとこの意味がどうつながるかは定かではない。 「爾雅」釋親では、"兄"は基本的な血族ターム。全篇を通してその延長上の意義しか認めていないし。これを尊重すると、宗族思想とは異なる範疇である"呪"との関連を説明するのは簡単なことでは無い。 一方、「說文解字」は、説明文中ではそれを受け継いだ用法になっているが、肝心の当該文字の字義はelderという儒教的抽象表現で済ませている。と云うか、elder brotherの意味なら、"𥊽"と、余計なことをわざわざ書いているからだが。 #022≪口≫【口】🅱 卜文・金文にみえる口を含む字形のうち、口耳の口と解すべきものはほとんどなく、 おおむね祝祷・盟誓を収める"さい"に従う。@「字通」 ・・・白川論では、器物"さい"の実体的存在や、単独文字用例を指摘している訳では無い。Mouthの器官としての開放型基本機能の、飲食(囓 唾) 呼吸(気) 発声(言葉と歌)に於ける、物理的表現文字は歯と顎と見ていることになる。尚、すでに取り上げた様に、口型は、mouthとは直接関係しない祭祀系文字や、信仰対象とも考えられる石の如き物体の表象にも用いられている。 甲骨の上記字体は、色々な文字に使われているから代表とされがちだが、実際にmouthとしての用法の字体であると確定できるかと云えばはなはだ疑問である。 と云うのは、閉口口唇型の"▭"やダブル逆"へ"の字型等も存在しているから。口腔に閉じ板といったデザインが自然態での象形とみなせる理由は無い訳だし。 この感覚で考えると、小篆創成官僚が本来の閉口型文字を排除した可能性もあり得よう。 #311≪儿≫【儿】🅱 ├┬┬┬┬┬┬┬┐ 兄兂皃𠑹先禿見欠頁 儒教道徳の核心というか最重要かつ当たり前とされるのが<仁>とも言える。事実上、宗族の結束義務(宗族祖と同体の宗族長への絶対服従)の言い換え。 #287≪人≫【仁】:親 子曰:"・・・仁者 人也 親親爲大・・・"[「禮記」中庸]† 儒教型コンセプトで説明しない訳にもいかず、苦労の跡が見える。 もっとも、そうした智慧を生み出すことこそが、官僚学者の"冴え"そのものである訳で。 #312≪兄≫【兄】🅱 兄は祝禱の器である"さい"を奉じて祈る人。 その呪祝することを呪という。@「字通」 小篆創成官僚の考え方を推定系譜から判断すれば、兄から頁までが1グループだから、兄とは氣発するヒトという字義かも。 𠓆:競[二兄 二兄…競意 +丯] …競:彊語[誩 二人] 祝:祭主贊詞者 兌:說 說:說 釋 敓:彊取 況:寒水 怳:狂之皃 詋: n.a. #313≪兂≫【兂】:首笄[人 匕象簪形] #314≪皃≫【皃】:頌儀[人 白象人面形] #315≪𠑹≫【𠑹】:廱蔽[人 象左右皆蔽形] #316≪先≫【先】:前進[儿+之] #317≪禿≫【禿】:無髮[人 上象禾粟之形 取其聲] #318≪見≫【見】🅱 #320≪欠≫【欠】:張口气悟[象气 人上出之形] #324≪頁≫【頁】:頭[𦣻+儿]古文䭫首如此 𦣻者…䭫首字 †儒教的には、以下の文字の位置付けが重要となる。 ≪又≫父:矩 家長率教者[又+舉杖] ≪見≫親:至 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |