■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[臣]■■■ 「說文解字」編纂者が、金文を知らなかったと言えるのかも気になってくる。 又[#76]🅱㊎ │ 3 fingers and a palm📖手類 │ 臤[#84]🅱㊎ │ 臣[#85]🅱㊎ はっきりしているのは、甲骨🅱も金文㊎も、用例は多く、そのすべてが目の形で、瞳/眼睛が強調されていること。それなら、"目"系列でもよさそうだが、"又"からの流れで記載されている。もう少し細かく言えば、ほとんどが目頭を下にした竪(縦)形で(横目も存在しているものの)、上部の目尻は尖っている。基本、睫毛や装飾は付けない。 しかし、"臣"の字体をいくら眺めても縦目で中央が眼睛と気付く人はいまい。目尻と目頭の差もないし、両方とも線が出ていることになるから、デザインも相当に違う。 ところが、釈義は的確で、要するに、隷属させられた俘囚主体の奴婢ということ。但し、男の方。(対照は妾。) おそらく、身分的には奴婢の最低レベルで、祭祀補助役しかなかろうが、いつ何時犠牲化されてしまう可能性がある立場。(但し、アウトカーストでは無い。)従って、この目付きは、畏れからくる服従的眼差しということになるものの、隠された怒りが籠っていると見てよいのでは。 字義的には、服属ということになるので、統治下の民とか、儒教国家体制だと皇帝のservantという意味で用いられることになる。中華帝国の天子独裁官僚統治の仕組みが整備され、謙遜的自称用法が生まれたのだろうが、当然の流れと言えよう。(高級官僚は天子に提言し上首尾で進めば補佐役になるが、官僚間の角逐は凄まじく、方向性が合わなくなれば処刑される可能性が高い。言葉の綾としての卑的自称という訳でも無く、実態そのもの。その文化は現代も踏襲されている。) (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |