■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[三]■■■
"三"は系譜上で、重疊<一 → 【二 三】>ではないし、合字<一+二⮞三>でもなく、単立文字扱い。
もちろん、合字<三+h⮞王>を形成するから、部首扱い[#4]になる。
📖一(続々)

しかるに、この部署に所属する合字が収録されていない。部首の定義上、合字が無ければ部首と認定できない筈なのに。この手の記載は全巻では30文字以上あるから、写本時の脱落ということではなく、恣意的な記述。

実際、合字は存在していると見て間違いないだろう。・・・
  ⇒弎 叄 㭅 𧈵 仨 兰 閆 𮇅 𮞁 𮶜

これらには後世作出文字も含まれているものの、少なくとも大字位は記載してもよさそうなもの。

しかし、どうも、それは逆なのだろう。"三"は、巻十四に収録されるべき十進法数詞でもあるからだ。数詞・数序詞はもともと合字化を前提としている文字とも見なせるからだ。従って、部首所属の合字を収録する必要は無いともいえよう。最終巻収録の以下の文字がそれに該当することになろう。合字例は記載されていないものの、使用は可能だったことに。当然ながら、常用されなければ、後世、用例は見当たらなくなる。・・・
  四 五 六 七
  甲 丙 丁 庚 壬 癸
  寅 卯 未 戌 亥
例えば、囗くにがまえとの合字例でいえば、こんな具合・・・。
  _ 𡆤 (𡆱)・・・・𡆦・𫭂
  㘡 𡆠・・・
  囝 𡆴・・・

この考え方からすると、"凵"🅱🆂@巻二と"𠙴"🆂@巻五も明らかに容器であるから、その中になにを入れようとかまわぬと言うことに。数詞でもよいし(𠙵 𠚇)、モノでも(𠚄 𠚉)。
特定の所属文字を選定する必要無しということ。

ちなみに、上記以外の合字所収なき部首については、他の部首扱いでの合字が存在しているので要件が満たされているという考え方のようだ。(但し、"𤉡"は不明。)・・・
久(𡚮)@巻五
才(閉) 乇(秅) 𠂹(𠌶)@巻六
彔(錄) 克(競≒兢) 耑(揣)@巻七
丏(𧉄) 冄(蚦) 勿(吻 易) 易(埸) 𤉡@巻九
萈(ェ) 能(熊 態)@巻十
𡿨(巜 𡿦) 燕(咽:嗌≒嚥)@巻十一
率(𦆾) 它(佗)@巻十三
なし@巻三/四/八/十二

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