■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[高亯]■■■
辞書に於ける部首🆂:n.a.の名称<鍋蓋>は、現代的な用語に映る。カバー冠なら艸が妥当だし、古代、熱い持ち手を上部中央に設定したか疑問だから。もっとも、この妙なる命名のお蔭で、覚えやすく忘れない用語になっている訳だが。
字形的には、地平線の彼方にポツンと飛び出ている風景を思わせる。それならtall buildingということで、遠くから見てもhighであるとの字義が生まれている様に思ってしまうが、「說文解字」では文字として扱われていない。
言葉の表記に対応している訳ではないとの判定だろうから、発音は本来は無い筈。にもかかわらず、和語では"トウ"とされている。その理由の程はさだかではないが。

一般的には、辞書の文字検索用に設定された、<特定の意味の無い字素>とされている。しかしながら、装飾用字素例が多数存在している訳ではない以上、他の部品と結合しているか、独立的になんらかの意味を表している字素と考えるべきでは。(意味無し字素と、意味あり字素の判別方法が無いなら、意味不詳とすべきと思うが。)
それに、亠の用例を分類できないというほどのものでもなさそうだし。と言っても、混沌化(例えば、凶→㐫 奇→竒)しているのは間違いなさそうだし、屋根系と肩上系で類似表記があるので仕訳は厄介。
  人…ひとやね ひとがしら
  入…いりやね いりがしら
  亠…たかやね たちがしら(立)

Roofということなら、例えば、こんな風にイメージ分類できそう。・・・
  高…tower or high place
  京…tall building
  亯…ancestral shrine
  㐭…storage
  六…hut
冠に用いるのであるから、文字のtop要素であることは間違いないから、これとは異なる系統もあるということだろう。

「說文解字」が明確にグループ化している、この<高屋根>系文字について見ておこう。・・・
高      [亠口冋 ]
├┬┬┬┬┬┐
││││││[   冂]  ≠冖cover
📖
 𩫖│││││[亠口回𠯃]
  京││││[亠口 小]
   亯│││[亠口日 ] 
    畗││[亠口田 ]
     │[  日子](→𬽊)
      㐭[亠 回 ]

#187≪高≫【高】🅱㊎🆂:崇[象臺觀高之形 冂+口 與倉・舍同意]
 #187≪高≫ 䯧:小堂[高省+冋]聲
 #187≪高≫ 亭:民所安定 亭有樓[高省+丁]
 #187≪高≫ 亳:京兆杜陵亭[高省+乇]
   #135≪肉≫ 膏:𦘺[肉+高]
#189≪𩫖≫【𩫖】:度 民所度居[回 象城𩫖之重 兩亭相對 或但囗]
#190≪京≫【京/亰】:人所爲絕高丘[高省 h象高形]
#191≪亯≫【亯】🅱㊎🆂:獻[高省 曰象進孰物形]
     ["亯"異字体] 亮 享/𠅠 亨/𠅖
 #191≪亯≫ 𦎫:孰[[亯+羊]
 #191≪亯≫ 𦤘:用[亯+自 自知臭香所食]
#192≪畗≫【畗】:滿[高省 象高厚之形]
#194≪㐭≫【㐭】:穀所振入 宗廟粢盛 倉黃㐭而取之 故謂之㐭
   [入 回象屋形 中有戶牖]
 #194≪㐭≫ 稟:賜穀[㐭+禾]
 #194≪㐭≫ 亶:多穀[㐭+旦]

尚、"六"は"入"屋根。・・・


六    #508≪六≫【六】:《易》之數 陰變於六 正於八[八]

七─九┐
   ├┐
   禸│#511≪禸≫【禸】:獸足蹂地[象形 九聲]
   ││ #511≪禸≫:山神 獸[禽頭 厹 屮]
   ││ #511≪禸≫:走獸緫名[厹 象形 今聲 禽 离 兕頭相似]
   ││ #511≪禸≫:蟲[厹 象形 讀與y同]
   嘼│
┌───┘
甲─乙─丙─・・・
┌─・・・


亥    #540≪亥≫【亥】:荄 十月 微陽起 接盛陰
       [二 二…古文上字 一人男 一人女 乙 象褢子咳咳之形]

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