■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[弟]■■■
"兄"は、"儿"の上部に、ヒト大頭, mouth or 呪器が載った合字に映るが、全体で象形かも知れず、どうも定かではない。しかし、どう判定しようが、<役割を担う人>というイメージを与える字体なので、elder-brotherという字義と整合性がとれている感じがする。
儿🅱🆂:仁人 古文奇字人
├┬┬┬┬┬┬┬┐
兄兂皃𠑹先禿見欠頁
#312🅱🆂:長
📖兄(呪)

ところが、対照的な字義のyounger-brotherの文字の方は訳がわからぬ。
「說文解字」の系譜と字義からすれば、韋の衛星文字的だが、それでは兄と全く無関係な文字ということになりかねない。おそらく、"儿"の対照として、"夊"の類縁文字とみなしているのだろうが、そこらが今一歩ピンとこない。
麥    📖麥夊舛
├┬┬┬┐
夊舛舜韋弟
├┬┐
夂久桀  📖桀
#202/𠂖/𢦢🅱🆂:韋(なめし革)束之次第
           or 繩索纏繞…戈柄形ではあるが物品(柲)
要するに、ほこの柄に手元から先へと螺旋巻にする状態を示しているということになる。順序だった作業であり、これを次第と呼ぶことから、younger〜elderという意味とされたと解釈することになっているようだ。突拍子もない比喩としか思えないが。(第は後世作出の文字とされているので。)

・・・兄弟とは戦車上での戦士のペア(馬を操る御者と合わせて3名乗車)という意味と考えざるを得まい。兄の高らかに響く声での指揮の下、弟は柄の先に横に飛び出た形の刃で敵戦車乗員をひっかけて落車させるのだろう。革の巻き付け方で武器の威力が大きく左右されかねないので、その技量を磨くのが弟ということか。
戦車は殷代は全盛だった筈だが、槍的鉄製縦刃で狙い撃ちしてくる騎馬兵には全く太刀打ちできないから、急速に消滅。儀礼的位置付けになってしまい、こうした意味も忘れ去られたのだろう。青銅製横刃を特徴とする戈も同様で、古代遺跡出土品でしかなかろう。

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