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2002.12.6
 
 


地殻解析の革新が進む…

 2002年のIADC/SPE Drilling Conferenceで、地殻解析/油井・ガス井計画用のバーチャルリアリティソフトが発表された。ノルウェーのInside RealityがコンピュータのSGIと組んで作り上げたものだ。(http://www.oilandgasinternational.com/departments/geosciences/feb02_inside.html)

 この技術は、1996年に始まった、Norsk HydroとChristian Michelsen Researchの共同研究プロジェクトで生み出された。 (http://seg.org/meetings/past/seg1998/techprog/int5/papr327.pdf)
 ノルウエーが北海での採掘に注力するようになったため、同国中心に探鉱技術開発が一気に進んでいる。

 探鉱技術といえば、3次元地震探鉱イメージング技術が有名だ。この技術が商業化されたのは古く、1975年にさかのぼる。ところが、この技術はなかなか普及しなかった。手間が膨大なのにもかかわらず、2次元解析がいつまでも続いていたのである。
 その理由は、コストである。50マイル四方の解析費用は、初期には800万ドルだったという。これが1990年には、100万ドル程度に下がり、2001年は9万ドルである。この価格なら、ほとんどのプロジェクトが利用する。(http://www.theatlantic.com/issues/2001/01/rauch2.htm)
 コンピュータ技術の進歩で、劇的な変化が生じたのである。

 バーチャルリアリティ技術が登用されれば、生産性は格段に向上するだろう。

 掘削現場でも、リグのセンサーから得られたデータをその場でパソコンソフトで処理できるまでになっている。現場からFAXでデータを送信していた時代とは様変わりである。この仕組みの登場で、様々な情報を統合して利用できる環境が整いつつある。現場の生産性向上スピードも凄まじい。 (http://www.sis.slb.com/content/software/drilling/office/index.asp)

 油井/ガス井開発のコスト低減はIT技術で益々加速化される。


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