■■■ 「說文解字」「爾雅」検討[16i釋魚]■■■ しかし、それは大陸でのこと。 後世ではあるものの、日本では、五行対応ということか、包丁式歌詠儀式で独自≪五魚≫を創出。幕府の芸道推進政策に合う、公家独占の包丁流ということになるが、基本は刺身/鱠だから、優れた酢や調味料が揃ったことを意味しており、煮物(鯖 鰺 鰯)は外されることになろう。 (鯉料理とは"洗い"。)・・・ 日本≪五魚三鳥≫ 鯉 鯛 真鰹 鱸 鮒 鶴 雉 鴨 @四條流石井派 魚種の選定は流派毎に異なる筈なので、鰈や鮃が入ることもあろうが、どうあれ、鯉が代表ということだろう。† こうした選定は、時代が異なれば基準が大きく変わって当然なので、古代神饌の精神を読むのは難しい。 そもそも、日本で5大魚を選ぼうという取り組み自体が無謀だからだ。現在でも、刺身、酢物、汁物、煮物、焼物、練物、干物、揚物といった分野があり、それぞれの食シーンを考慮して、こうした様々な皿の相互関係性を考慮した饗膳の全体構想あってこその和食だからだ。 わかり易いのは、せいぜい、五行の色発想で選ぶことができる、干物くらいかも。それでも魚種選定は確定的ではない。・・・ 日本≪五種削物≫ 蛸 鰻 蚫 鰹 干鯛 「運歩色葉集」@「古事類苑」飲食部 干鰹 園鮑 干鮹 魚躬 煎海鼠 「庭訓往来」 さめのほしたもの のしあはび かつをぶし ごんぎり(はむのほしたもの) なまこのほしたもの 「貞丈雑記」1843年 現代でも、結構お洒落、と評価されるのではあるまいか。(現代視点での和食の粋は、季節感を味わうことで得られる生命感にあると思う。従って、四季や十二月に対応する選定が筋。秋刀魚や鰆は不適だろうが、 鯛 鯉 鮎 鱧 鰹 鰤だけでなく、 烏賊 蛸、 海老、蠣 螺 海鞘を組み込みたくなるのではあるまいか。) それはともかく、中華帝国の王朝料理は肉系で、魚は例外的だったという訳ではなさそう。但し、穀類主体の経済で繁栄してからのことではある。📖 ≪六膳≫ 掌和王之六食 六飲 六膳・・・ 凡會膳食之宜 牛宜稌 羊宜黍 豕宜稷 犬宜粱 鴈宜麥 魚宜菰 [「周禮」天官冢宰 食醫之職] ここでの問題は、魚種が記載されていない点。官僚統制国家で、場当たり的に選んでかまわない筈がないから、条件に応じて決める方法が別途設定されていたと考えるしかない。そうだとすれば、真菰が穀として利用されなくなったので、魚種決定の慣習律も消え失せたのかも。 もう一つ考えられるのは、魚種名記載の要無しということかも。六膳との用語が確立したということは、農耕養魚経済が確立していたということで、魚と云えばその時点での定番種ありで自明だったと見ることもできそう。(倭人は、獣、鳥、魚というカテゴリーで考えていたようだが、畜産社会の中華帝国の社会感覚では牛羊豚禽魚なのかも。) ≪三俎≫ ≪五俎≫[「禮記」巻第十三玉藻] ⇒ 「禮記正義」卷二十九 豕 魚 臘 + 羊 腸胃 ≪五鼎≫[「漢書」卷六十四上主父偃伝] ⇒ "顔師古"注[張晏曰] 牛 羊 豕 魚 麋 ≪十二鼎≫(鼎十有二物皆有俎)[「周禮訂義」卷六] 牛 羊 豕 魚 腊 腸胃 膚 鮮魚[一夜干] 鮮腊[軽度干] 膷(牛肉羹) 臐(羊肉羹) 膮(豕肉羹) 【注】 俎…脚付木製台@祭祀 鼎…神饌用富貴象徴的金属製深鍋@祭祀 膳…組み合わせを考慮した提供単位 "物"…階層的支配関係用 ⇒料理分類用接尾語 食…穀調理主体の取り合わせ概念 †大草流の手【鯉】…移徒(移封 引越) 一刀 右近(感謝一般) 馬揃(新年) 鱗包 陰陽(予祝一般) 神楽陰陽 ホギ陰陽(神事) 片手切 菊見重陽(長寿祈願) 吉翔(昇天祈願) 馗龍(端午) 久遠(永遠祈願) 玄武(祈願一般) 元服(初冠/烏帽子着/袴着/成人式) 捲龍(予祝一般) 五行(祈願全般) 御前 五(祝全般) 三刀(祝一般) 四季(多目的) 祝言(婚礼) 昇龍(昇進祝) 朱雀(祝儀) 簾包(賓客歓迎) 船上/船中(春夏) 潜龍(意固通) 双龍(調印式) 檀紙包(献饌) 長命齢重) 跳龍(祭事) 月(観月/月待/月祈) 二刀(雨乞) 瀑龍(厄払) 花見(観桜/梅見) 蟠龍/幡龍威嚇) 飛龍(諸事祝) 鰭立(完成祝) 蓬莱(長寿祈願) 反龍/奔龍(鼓舞) 真薦包(献饌神事) 藻包(夏) 楓狩(秋) 諸身重(和睦/合併/調印祝) 湯立(冬 祭締) 龍閣(新築祝) 輪揃(引出物披露) 【三手】勇名 鱏 蝦 鰉 鰔 禽(祭事) 鱒(春祝) ⏩続 (C) 2025 RandDManagement.com →HOME |