■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[十干]■■■ 十干は紛れも無く数(1st〜10th)📖外卜。しかし、字体からは数列とは想像できかねる。しかも、この10文字に字体上の関連性があるとも思えない。 @卷十四 そうなると、個々の文字として取り上げ、類縁字体から、なんらかの象形的字源を推定するしかなかろう。それを元に、その引伸として数字に使われていると考えることになる。しかし、その結果はバラバラで、どれも納得性が低い。 結論的には、さっぱり分からない、ということ。・・・ そこで、素人判断🔎だとどうなるか、試しに行ってみた。白川甲骨文字の見方🕮と比較すると面白い。どちらにせよ、それが数字順列に繋がるとは思えない判定だからだ。数字以外の用例ありなら意味もあろうが、そうでない限り正誤の議論は水掛け論にもなっていない。 そこらを考えると、「說文解字」の方法論は筋が通っている。甲〜癸を数列表記と見なし、人体[人]の頭から足迄の10カ所を示している筈との見方。確かに、理屈はわかるものの、どの文字も、当該人体箇所の象形とするには、いささか無理があろう。それがかえって、艸の一生で設定した様に見える訳だが。📖蝎𧍣つまり、草暦が十干で、続く十二支が木暦。 「說文解字」の部分名称的見方は「爾雅」でも提起されており、字体的には悪くないが、4字限定で(魚鱗-魚腸-魚尾-魚枕)、10字適用はとてもできそうにない。もっとも、人民史観の郭沫若論🤔ではこの部分だけママ受け入れているが。(小生は、数列化という観点で語源を推定するなら、木の一生と見た方がよいと思うが。) 字体から見ると、陰陽的対照文字5組で形成されている。普通に考えれば、それぞれが開けと本番の王朝祭祀名☯だった可能性を感じさせる。だからこそ、暦上での1ヶ月(=3旬)表示用殷王朝公用語彙化した訳で。・・・という手の解釈が白川論である筈だという気がする。秦王朝は、そうした祭祀を100%受け継いでいるわけではないから、小篆では、艸暦として設定していると見た方がよいのでは。 [#513]1st 甲/𠇚/𡴌🅱㊎ 🔎亀甲 🕮坼けている亀甲 🤔魚鱗@「爾雅」 ☯甲骨卜占の亀甲 [#514]2nd 乙🅱㊎ 乙與h同意 乙承甲[象人頸] 🔎罠的捕縄 🕮獣骨製骨べら(箆) 🤔魚腸@「爾雅」 ☯甲骨卜占の獸骨 [#515]3rd 丙/𠰳🅱㊎ [一+入+冂 一者 陽 丙承乙 象人肩] 🔎祭祀用載肉台座 🕮器物の台座 🤔魚尾@「爾雅」 ☯祭祀器具@初春火祭 [#516]4th 丁/𠆤🅱㊎ 🔎人頭頂 🕮釘の頭 🤔魚枕@「爾雅」 ☯祭祀器具@夏火祭 [#517]5th 戊🅱㊎ 🔎レガリア的武器 🕮柄のある矛 🤔斧鉞 ☯大型牲獸解体用具(切断) [#518]6th 己🅱㊎ 🔎モノを束ねる綱 🕮角度を定める定規[矩] 糸の巻取り用の器具 🤔錐繳 ☯小型牲獸解体用具(一群結束) 巴[#519]🅱 [#520]7th 庚🆂 🔎小型獸を掲げる 🕮両手で杵[午]をもち舂く 🤔盖鉦 ☯甲骨卜占用材奉納 [#521]8th 辛🅱㊎ 味辛 辛痛即泣出[一+䇂 䇂…辠也 辛承庚 象人股] 🔎入墨を木に施す 䇂🆂 🕮把手のある大きな直針(入墨の器) 🤔刻鏤之曲刀 ☯卜占甲骨材穿孔 辡[#522]🆂 [#523]9th 壬🅱㊎ [象人褢妊之形 承亥壬以子 生之敘也 與巫同意 壬承辛 象人脛 任體] 🔎糸巻 🕮ものを鍛冶する台(工具) 🤔工作器 ☯甲骨卜占戦局お伺い [#524]10th 癸🅱㊎ 象水從四方流入地中之形 癸承壬[象人足] 🔎四方に矛型突起がある回転武器 🕮器を樹てるときの台座として用いる柎足 🤔戣之變 ☯甲骨卜占戦局お告げ 【Key】 🔎:雑駁な直感的(直観では無い)見方で小篆拝見[1例] 🕮:@「字通」 🤔:郭沫若:「甲骨文字研究」1931年"釈支干"]殷の神格・王権のシステム …徹頭徹尾人民史観だが毛沢東には嫌われた。 ☯:2項対応(呪儀陰陽当て嵌め) (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |