■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[憂]■■■
#406〜#408📖─思📖─心📖と眺めて来たが、現代的には、ここらは五行に絡めて五情として説明されることが多いので、少し纏めておきたい。
(五情は儒教<七情>のderivativeと思うが、古文派と今文派の見解が異なっているらしく、<情意>のすんなりとした説明は難しそう。)

「說文解字」の見解は、上記の小篆字体系譜上、"brain-heart"の統一機能が<意志>ということのようだ。一方、現代迄引き継がれている中医の発想は、人体の根本はあくまでも"heart"。
従って、両者間には溝がありそう。

①喜 ②怒 ③懼/恐/驚は感覚器官が捉えた情報に心臓が対応して、活発に動き始める状況を言葉にしたものだろう。
これと、④哀/悲/憂という、その逆とも言える嘆息的現象は非心臓の動きということになるのだろう。
これらは、あくまでも受動的な反応であって、主動的な情たる"意思"である、⑤愛/惡/欲の世界が別途存在していると考えたのだろう。
①〜⑤を五行に当て嵌めるのは、無理が有り過ぎでは。五臓対応さえ、古文派と今文派で意見が一致しないのであるから。

経典
七情  喜 怒 哀 懼 愛 惡 欲@「禮記」禮運第九」

五行  ㊍ ㊋ ㊏ ㊎ ㊌
古文対応
五臟  脾 肺 心 肝 腎
中醫対応
五臟  肝 心 脾 肺 腎
    魂 神 意 魄 志
五志  怒 喜 思 悲 恐
      驚 憂 憂 驚
:人心 土藏 在身之中[象形 博士說以爲火藏]
 情 :人之陰气有欲者
 志 :意
 意 :志[心+察言而知意]
   恉 態:意
思/恖/𢙥:容


 🅱㊎🆂:樂 📖

  怒:恚

  懼 :恐
  恐/𢖶:懼
   怵 惶:恐
≪馬≫驚 :馬駭

  悲 :痛
   怊:悲
≪夊≫憂 :和之行 …[頁(首)+心+夊(足)]
   ≪心≫悹 恤 辨 忦 恙 憌 怲 惔 惙 慯 愁
         悠 悴 慁 𢖳 忡 悄 慽 患:憂
≪口≫哀 :閔

│𢗰sorrowful⇒𫈝 𥨭
│惢be suspicious & worry too much⇒𣾫/澁 𤡧 𣛚 𦠤 𧴕 橤 𢣳 [垂] 蕊 𥳝 𢣫 𠕫 𤺫


≪夊≫愛 :行皃  …[旡(祈息態)+心+夊(足)]
   ≪心≫慈 忯 憮:愛
  惡 :過
≪欠≫欲/慾:貪欲

INDEX   ------------------------------------------------------
「說文解字」検討  「爾雅」検討  📖古事記を読んで

 (C) 2026 RandDManagement.com  →HOME