■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[元天]■■■
何回も触れているが、「說文解字」では"一二三"の原義は"123"ではない。
一┬丄─示─三─・・・
  │      
 └──────二┬土─・・・
          │
         └──四─・・・

もちろん、「爾雅」も含めて、算用数字として現用であり、小篆創成官僚は文字構成要素(部首)として用いる以上、それに似つかわしい字義を設定している筈として、思想性を感じさせる記述に踏み切った訳だ。

この字書のハイライトと云ってもよいだろう。

現代の一般常識的判断では、算木的"123"というコンセプトの標章と見なすことになろうが、細かいことを言えば、漢字は縦書きなので、文字表記化する場合は"一二三"の形状を避ける筈。
   

要するに、秦王朝は形而上学的思想に染まっていた可能性が高いということであり、殷王朝の甲骨文字体系創成者たる卜占官僚の呪術色を払拭する姿勢を見せていると云うこと。
実際はどうだったかわからぬが、小篆の文字体系を読み解く上で、そう見なすしかなかろうというのが「說文解字」の基本姿勢である。
当然ながら、甲骨と小篆の字義が一致している筈がない。

冒頭の【一】の部首文字"元"でそれがよくわかる。
"一"とヒト型の合字だが、甲骨では結髪の象形、小篆では形而上の字義となる。
"天"も同様な合字ではあるが、イメージではoverheadということで、両者ともにsky/God的で似た様な字義に。
この、たった2つの文字で見るだけでも、両者の思想性の違いは歴然としている。

結髪文字が物語るのは、髪を消滅させた状態の文字が存在することを意味しており、呪術的儀式や刑で成り立つ王朝であることを示していることになる。
小篆はその手の、皇帝統制外の発想は容認できない訳で、合理的な合字方針を採用することになる。"一"とヒト型という、字体で字義が示されることになる・・・

#001≪一≫【一】:惟初太始 道立於一 分天地 化成萬物
  記号的表示。算木をならべる計算法。@「字通」
 #001≪一≫元🅱🆂:始[一+]
        →#443≪女≫:女之初
             …first act of human being
 ①initial  →principal fundmental
 ②head
  元は結髪の形。@「字通」
 #001≪一≫天🅱🆂:顛…至高無上[一+]
        →#324≪頁≫顚/顛:頂
             …primary act of a leader
 ①overhead  →sky/God
 ②nature day

       大a big man as a leader 
📖
       人person in a social class 
📖
         ≠ an individeal/mankind/personality
       儿a being(relatively human)
#287≪人≫【人】🅱🆂籒文古文奇字 …臂脛之形
    │
#311≪儿≫【儿】🅱🆂:仁人 古文奇字人[象形]
    │#311≪儿≫:高而上平[一在人上]
    │ ①towering
    │   (阢:石山戴土[𨸏+兀] 堯:高[垚在兀上 高遠])
    │ ②bald
    │  元の髪を切った形は兀で、髡首という。@「字通」
    │    →#334≪髟≫:𩮜髮[髟+兀]
    │ ③cut off the feet
    │
    │#260≪凶≫:擾恐[人在凶下]…act of violence
    │📖
#312≪兄≫【兄】:長[儿+口]  (周人謂兄曰𥊽)
#313≪兂≫【兂】:首笄[人 匕象簪形]
#314≪皃≫【皃】:頌儀[人 白象人面形]
#315≪𠑹≫【𠑹】:廱蔽[人 象左右皆蔽形]
#316≪先≫【先】:前進[儿+之]
#317≪禿≫【禿】:無髮[人 上象禾粟之形 取其聲]
#318≪見≫【見】:視[儿+目]
#320≪欠≫【欠】:張口气悟[象气 人上出之形] 📖
#324≪頁≫【頁】:頭(古文䭫首如此 𦣻者…䭫首字)[𦣻+儿]

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