■■■ 小篆文字検討@「說文解字」「爾雅」[口(続)]■■■ 系譜としては、さらに、巻三に迄続く。 その他に、巻五の中ほどにも飛び地的一群がある。こちらは、"豆"への繋がりを形成する上で重要な役割を果たしている。 字体系譜的に、<口─凵>の展開同様に、容器への繋がりを示唆している系譜になっている。 ┌巻二 │八[#_16] ││ ⮞半[#_18] │牛[#_19] ││ ⮞告[#_21] ││ ≪牛[告]≫牿:牛馬牢 │口[#_22] │ └凵[#_23] │ →【吅】[#_24] │ 吅+犬[#377]⮞哭[#_25] │ ≪口[犬]≫吠:犬鳴 │口+止[#_27]⮞足[#_40] │ →【品】[#_42] │ 品+冊[#_44]⮞龠[#_43] │巻三 │ →【㗊】[#_45] │口+干[#_47]⮞舌[#_46] │ ≪口[氒省]≫舌:塞口 │口+𠔁 ⮞𧮫[#_48] │口+八[#_16]⮞只[#_49] │ ≪口[水敗皃]≫㕣:山韋恣D地 │口+內 ⮞㕯[#_50]/吶 │口+丩[#_52]⮞句[#_51] │ 句+⻀[羊省]⮞茍[#345] │口+十[#_54]⮞古[#_53] │口+䇂[#_59]⮞言[#_56] (䇂≒辛[#521]) │ ≪口[言]≫唁:弔生 │ ≪口[歫䇂]≫𠱫:語相訶歫[䇂…惡] │ ≪言≫𧥣:扣 如求婦先𧥣叕之 └ →【誩】[#_57] ┌巻五③ │口+乙[#514]⮞甘[#150] │口+一[#__1]⮞曰[#151] │口+㇉ ⮞可[#154] │巻五④ │口+壴[#160]⮞喜[#159] └ 巻五④ 口+入[#184]+冂[#188]⮞高[#187] 口+夊[#198]⮞韋[#201]🅱㊎ ≪口[夊]≫各:異辭 巻八 口+儿[#311]⮞兄[#312] 巻九 口+人[#287]⮞后[#335]🅱㊎ [象人之形 施令以告四方 故厂之一口 發號者君后] 口+仌[#421]⮞谷[#420] ┌巻十四 │口+十[#_54]⮞甲[#513] └ ≪口[甲]≫呷:吸呷 ----- ≪又≫右:手口相助 ≪卜≫卟:卜以問疑 ≪鳥≫鳴:鳥聲 ≪邑≫𨙫:京兆藍田鄉 ≪宀≫向:北出牖 ≪宀[+丯](言家起)≫害:傷 ≪𠔼≫同:合會 ≪欠≫吹:出气 ≪夨≫吳:姓 亦郡 ≪二≫亟:敏疾 ≪力≫加:語相揄チ 一 三は数字の1 3として用いることができる公定文字だが、小篆が定めた原義は宇宙哲学を根幹とした観念。 牛は🐂🐃として用いることができる公定文字だが、小篆が定めた原義は宗廟祭祀のお供えを意味する。常識で考えればわかる筈だが、字体は、動物全身の象形の態を成していないのであるから、現代の牛という意味の筈が無い。 口は食口(mouth)として用いることができる公定文字だが、Uに中蓋的字体で、現代人なら滅多に表現しない形状。そこらを勘案すると、小篆が定めた原義は、"气"及びその包含物の出入口と考えるのが自然。外の世界と内なる貯蔵器の境界ということ。 いずれも、抽象的な字義であって、それはイメージであって具体的なものを指す訳ではなく、現代感覚での名詞とは言い難い。そのイメージにピッタリと感じたなら具体的なモノを指す名詞として使用できることになる。 これを現代の語学発想で眺めるなら、品詞転換とか、字義の引伸ということになってしまう。分析的に追及する以上、これは致し方ない。小篆以後はそれで大過なく眺めることもできるだろうが、ミクロ的分析では小篆創成官僚の進めた度量衡的な字義確立とそれに合わせた字体設計の指針を読み取ることは不可能では。(甲骨文字は呪術卜占専任官僚創成文字であるから、小篆と字体用例共に相似であっても、字義・字体の設定原則は異なっているから、ママ継続していると見るべきでは無かろう。)・・・小篆読み取りには概念思考が不可欠。 (C) 2026 RandDManagement.com →HOME |